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【2015中学受験動向 02】女子の併願戦略

☆来春は、特に女子にとってはサンデーショック/サンデーチャンスである。そろそろ模擬試験の志望者数動向についてのデータも固まってきたころである。首都圏模試センターは、そのデータをpdfで公開している。昨年のものも公開されているから、志望校の前年対比を自分で算出するのも簡単だ

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(三田国際の中1の英語の通常授業。オールイングリッシュでアクティブラーニング)

☆また、四谷大塚や公開模試センターも詳細には公開していないが、情報として収集することはできる。そのようなデータをもとに、2015年の女子の併願戦略動向を少し考えてみたい。本格的には11月ということになるだろうが、すでに立てている戦略の見直しをするのは早いにこしたことはない。

☆首都圏模試センターのデータを見て明らかなのは、世の想定通り、いわゆる女子御三家、フェリスは大いに盛り上がっている。これは単純に2月1日と2月2日で、桜蔭―JGなどの併願ができるからというだけではない。

☆偏差値60以上の受験生が、両日御三家に集中するから、偏差値55前後の学校は入りやすくなる。受験生全体のパイの大きさは横ばいか2%減ぐらいだから、余計そうなる確率は高い。

☆すると偏差値55あれば、2月1日か2日どちらかは御三家にチャンレンジしてみようという心理が働く。

☆そうなってくると、御三家を猛追している豊島岡女子、鴎友学園女子、洗足学園などは前年対比でいえば、100%を切ることになるだろうから、ほんの少しではあるが、緊張感がやわらぐ。

☆しかも、JGとフェリスの場合、その入試問題は、基本的な知識を憶え、その知識の活用のスピードをアップできるようにすれば、現在偏差値が52ぐらいでも当日の偏差値は伸びているという状態になるから、チャレンジしやすい。

☆1年分の過去問をやってみて、できるできないではなく、分析して、どの範囲まで知識を憶えればよいのか、作戦を立てれば、あとはひたすらトレーニング。

☆このように、偏差値52前後の受験生が、JGやフェリスを目指してトレーニングを積めば、偏差値自体があがり、同じような知識集積型の問題を出題する偏差値55前後の併願校の合格を確実にするだろう。

☆こうして、サンデーショック/チャンスの併願戦略の一つとして、偏差値52前後以上の生徒が、鴎友学園女子や豊島岡女子、洗足をパッシングしてJGやフェリスに挑戦し、併願は手堅く決めていくというタイプが多くなる。

☆一方で、そのような偏差値競争に力を注ぐのではなく、つまり翻弄されることなく、受験生自身のクオリティと学校のクオリティの共鳴・共振を大切にして併願戦略を立てるというタイプがある。このタイプは、現状の日本の教育とは違う21世紀型教育のクオリティと共感しやすいから、偏差値の高低よりも、基礎知識とそれをじっくり活用し、自らの体験を大切にするIB型思考力を身につける受験勉強という名ではあるが実質本物の学びをするだろう。

☆受験勉強ではあるが、将来の学びにつながる勉強で、心や頭脳が燃え尽きない、モチベーションがどんどん拡大していく学びを受験勉強時代にするのである。

☆御三家やフェリスに人気が集まり、同時に21世紀型教育を実践している学校にも人気が集まっているというデータになっているが、その人気の質がどうやら大きく違うというのが、2015年中学受験併願戦略の新しいトレンドである。

☆今年4月に発表になったSGH校の登場、先日の代ゼミの従来型受験市場からの撤退の話題、来春から日本語IB認定校の出現、2016年東大推薦入試実施の公表など、中学受験も新しい時代の学びに呼応しているともいえるかもしれない。

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