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【2015中学受験動向 03】湘南白百合

首都圏模試センターで湘南白百合の高い質が描かれている取材記事が掲載されている。同センターの「統一模試・志望校別度数分布表」から、昨年の9月と今年の9月のものを比較するグラフを作成した。

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☆一目瞭然であるが、偏差値60以上の志望者数は若干増えているが、40~60の受験生が激減している。

☆この部分が湘南白百合ファン層でない部分。今年の分布が、ファン層を示している。サンデーショック/サンデーチャンスでも変わらず同校を愛している受験生である。

☆首都圏模試センターの記事にもこうある。

来春2015年入試に向けては、学校説明会でも「グローバル化する社会で活躍できる、女性のサーバント・リーダーの育成」を謳っている湘南白百合学園。中学入試の募集定員は約60名と小規模なため、決して目立つ存在ではないかもしれませんが、同校をよく知るファン層には根強い人気を集める私学です。

☆ただ、この「同校をよく知るファン層には根強い人気を集める」ということで同校が満足しているか危機感を抱いているかどうかは、また別の問題である。

☆というのも、「グローバル化する社会で活躍できる、女性のサーバント・リーダーの育成」で果たして、湘南白百合のミッションは果たせるのだろうか。この時代におもねった広告的な戦略は、本当はそうではないよねとファン層には受け入れられるが、偏差競争価値観重視の層は、サンデーチャンスにしようと他の学校をフェリスの併願校にし、一方でグローバル社会をどのように転換していくか世界を創るクリエイティビティを育成する21世紀型教育を実践している本来的な普遍教育を行う学校を選択するような受験層も出てきている可能性がある。

☆「グローバル化する社会で活躍する」というのと「グローバル社会をどのように変えていくか創造する」というのとでは、微妙な差異ではあるが、生徒の成長の質には大きな開きがでる。

☆カトリックの学校は、基本は神の国が理想であり、グローバル化社会は理想でもなんでもない。現状のグローバル化社会と神の国の架け橋になる人間力こそが湘南白百合の本位であり、21世紀型教育と一致するものである。もちろん、必ずしもキリスト教主義でない21世紀型教育校にとっては、神の国に相当するという意味でクラウド自然状態(東浩紀著「一般意志2.0」のように)が論理的に想定されるわけであるが。

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