« 【2015中学受験動向 06】今日の首都圏模試の父母会で(2) | トップページ | 【2015中学受験動向 08】今日の首都圏模試の父母会で(4) »

【2015中学受験動向 07】今日の首都圏模試の父母会で(3)

☆さて、前回のつづき。2月1日女子受験校で、首都模試の度数分布データを基に見てみる。前年対比が100%を超える学校を、順不同(2月1日校の中で私が気になる学校を取り上げている)で列挙すると、

桜蔭
雙葉
晃華
神奈川学園
普連土
三田国際
順天
工学院大学
文化学園杉並
恵泉
富士見丘
かえつ有明
渋谷教育渋谷
学習院女子
吉祥寺女子
大妻
日本女子
富士見
中央大附属

☆また前年対比が100%未満で隔年現象で敬遠されている学校は、

鴎友
共立女子
品川女子
大妻中野
桐光・頌栄
洗足
山脇
八雲
都市大等々力
早稲田実業
三輪田
田園調布学園
江戸川女子

☆女性の社会進出の対策が安倍政権でシンボリックに取り上げられているが、政権の問題ではなく、世界の民主国家の当然の動き。

☆女性の社会進出の大きな流れは2つ。1つは、現状の社会の中で資格を取得して、男性と対等にわたりあっていこうとするフェミニズム型社会進出。もう1つは、海外留学などして、日本社会では気づかない発想や視覚を持ちこむグローバル型社会創造。

☆前者は知識集積型で後者は知識創造型。ルーチン化した知識は集積するが、制度設計やシステム設計、金融商品開発などのデザイン思考を要する仕事では新しい知識を創ることができなければならない。

☆新しい知識を創ることを別名「哲学」というのだが。日本社会では「哲学」が軽視されているのは、やはり知識集積型の勉強がベースだからであるが、これが変わろうとしているのが21世紀型教育。

☆こうして考えると、女子の受験校の人気度はみえてくる。フェミニズム型として人気が高いのは、桜蔭、神奈川学園、学習院女子、吉祥寺女子、
大妻、日本女子、富士見、中央大附属。

☆特に中央大附属は、大学がMARCHの中ではスーパーグローバル大学に認定されていないぐらい内向きであるが、国内社会の差別問題で正義を発揮する司法試験や脱男女差別の資格でもある会計関連資格を取得するにはアドバンテージが高い。

☆男子には人気がなくても女子に人気があるのはそういうことだろう。

☆グローバル型として人気が高いのは雙葉、晃華、普連土、三田国際、順天
工学院大学、文化学園杉並、恵泉、富士見丘、かえつ有明、渋谷教育渋谷。

☆このグループは、脱学歴ピラミッドのトリガーとなる学校である。すでに渋谷教育渋谷は、かつての渋谷女子の面影はない。ただし、学歴ピラミッドそのものを変えようというのではなく、そのピラミッドの中でポジショニングを獲得したというだけのことである。グローバル型だが、フェミニズム型でもあるのかもしれない。

☆ところが、三田国際、順天、工学院大学、文化学園杉並、富士見丘、かえつ有明は、学歴ピラミッド社会そのものを転換させるソフトパワーを実践・開発中である。

☆鴎友、品川女子、頌栄、洗足、都市大等々力、早稲田実業、三輪田田園調布学園、江戸川女子はフェミニズム型だから、サンデーショックなどの入試制度の影響を受ける。フェミニズム型の学校群の中で優勝劣敗競争に巻き込まれてしまう。

☆共立女子、大妻中野、桐光は、フェミニズム型ではなく、グローバル型であるが、受験市場ではフェミニズム型と誤解をうけるために、サンデーショックの影響を受ける。

☆山脇、八雲は、グローバル型で、受験市場のキャラクターである保護者には、理解されているが、山脇、八雲を支えている塾は女性の社会進出の側面から見ているところが多いだろう。教育の質とマーケットの複雑で繊細な関係をいかにマネジメントしていくか、実に興味深い学ぶべきテーマがそこにはある。


|

« 【2015中学受験動向 06】今日の首都圏模試の父母会で(2) | トップページ | 【2015中学受験動向 08】今日の首都圏模試の父母会で(4) »

中学入試」カテゴリの記事