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【2015中学受験動向 11】今日の首都圏模試の父母会で(7)

☆1月入試については、埼玉では、栄東、千葉では、渋谷教育学園幕張、茨城では、江戸取、土浦日本大学中等教育学校が9月の首都模試の志望者数前年対比は、100%以上いっているが、中でも栄東は注目である。

☆栄東は、もちろん東大を目指して、実績も伸ばしている。しかし、その東大がスーパーグローバル大学になる前から、グローバル人材養成のために準備してきた。

☆栄東がアクティブラーニングを行ったのも、東大のもう聞くだけの授業はやめようという路線やオンライン講義の本格的準備をしていた8年くらい前からの動きの影響を受けたのだと思う。

☆東大を目指すがゆえに、東大のアドミッションポリシーを前提にしなければならないからだ。

☆ということは、東大がさらにグローバル化するにしたがって、栄東もグローバル教育を推進せざるを得ない。

☆しかも文科省のスーパーグローバル大学構想は、世界大学ランキング100位以内を露骨に目指すものである。

☆この構想のパラドキシカルな点は、まさに国内大学に世界大学ランキング100位以内に入ることを促すことによって、高校生全体に国内大学のみならず海外大学の進路情報を提供する動きが盛んになることなのだ。

☆かくして、栄東も、東大を目指すことから世界大学ランキング100位以内の大学にパースペクティブを広げることは論理的推論によって明らかである。

☆つまり、ハーバード路線は開成に倣い、本格的グローバル教養としてのアクティブラーニングは麻布に倣い、帰国生入試の導入は海城に倣うことになるだろう。

☆そのやり方は、武蔵に倣い、麻布に倣った渋谷教育学園幕張に必然的に似ることになるが、海城の次元の違う破格なグローバル教育に倣うことによって、渋谷教育幕張を凌駕することになる。

☆埼玉入試の中で、栄東はすでに応募者を幾何級数的に集めている点でもトップ校である。渋谷教育幕張のようで渋谷教育幕張を超える学校になるのではあるまいか。

☆もし栄東がこのように大きく進化したら、豊島岡女子への生徒募集の埼玉からの優秀生の供給は鈍るだろう。

☆東京の20世紀型教育の一角が崩れることになる。そして浦和明けの星女子が聖光や九段の白百合のように、カトリック校としての本来生徒とシェアしなければならないゴールデンルールを投げ捨てた受験教育を遂行していることを反省し、栄東と教育の質で競争するだろう。

☆聖書にも教育というアガペーの競争に関しては大いに推奨している。アガペーの競争は、優勝劣敗にはなりえない。これが本当のグローバル教育であり、NYの国連のギャラリーにあノーマン・ロックウェルのモザイク画のメタファーである。

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