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聖徳学園 ICT教育 新たなリベラルアーツなステージへ

☆昨日10月2日(木)、聖徳学園のICT×PBL×情報リテラシーの総合学習と塾説に参加した。見事に教育の論理と経営の論理が統合されていて、教育の質を生徒募集戦略の土台においていることが了解できた。

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☆それにしても、ICT教育先進校だけあって、伊藤正徳校長もTEDよろしくピンマイクで熱く語った。動画も交えながらわかりやすいプレゼンテーションでもあった。

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☆また、藤尾直樹副校長もiPadを操作しながらプレゼン。21世紀型教育を推進している学校として当然なのだろうが、その方法は従来とは全く違った。

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☆しかしながら、さらに驚いたのは、その教育の質だった。配布されたレジュメに掲載されていたICT授業は上記のようなパワーポイントのページだった。調べる→考える→分かち合う→発表するというアクティブラーニングの支援道具としてICTが使われているというレベルでも他校と比較すればICT教育が充実していると感じるのであるが、藤尾副校長が投影した映像は全く次元の違うものだった。

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☆ICTが「心」の教育につながっているというコンセプトをぶち上げたのだった。もちろん、この「心」は「道徳」とイコールではない。もっと幅広い知の領域をカバーしている。

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☆伊藤校長が、聖徳学園は3つのつながる力の育成を大切にすると冒頭で語っていたが、この3つのつながる力を引き出すツールとしてICTが活用されているのだとそのとき気づいた。

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☆そして、塾説の前に見学した山名和樹国際交流センター長の授業が、3つのつなげる力を有機的に結合している授業で、聖徳学園の最先端授業のモデルであったことに気づき感動した。

☆iPadと電子黒板をpingpongアプリというスポットネットワーキングでつなぎ、対話と主張をシェアしながらプロジェクト型学習を進めていくスタイルだった。

☆内容が情報リテラシーになっていて、LINEをめぐる問題を解決するためにどうすべきかというジレンマ問題だったために、子どもたちの最終的な気づきが「人とつながること」の大切さに気づくところに行きついたし、ジレンマを乗り越える入り口に臨み、「知識をつなげる」国際バカロレアスタイルの思考も展開していた。

☆何よりも、最終的に、SNSを活用した新しいコミュニケーションの創出の必要性に気づくといういわば新たな「世界につながる」入り口に立って授業が終了したのは、振り返れば、学園の理念が貫徹した授業だったということではあるまいか。しかも、中1の授業だったのである。

☆この3つのつながる力を育成することこそ21世紀に求められるリベラルアーツなのではないかと確信するに至った。

☆そして、このような聖徳学園スタイルの授業が学園全体に広まりつつあるという実感が塾説で得ることができた。

☆聖徳学園もまた日本の教育の質を変える拠点なのである。

詳しい記事は、いずれ21会サイトにまとめたい

☆また、伊藤正徳校長は、10月12日(日)、第3回21会カンファレンスに参加。21世紀型教育におけるICTについてのパネルディスカッションでスピーチされる。また一歩進化したICT教育について語られるだろう

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