« 麻布学園/教養総合 古き自分を脱ぎ去って(1) | トップページ | 第62回全国私学教育研究集会東京大会 新時代を画す(1) »

武雄市の教育改革 あまりに逆説的な!

☆SUUMOジャーナル 10月16日(木)8時0分配信 によると、

TSUTAYAと連携した武雄市図書館で一躍全国に名を馳せた佐賀県武雄市。次のチャレンジは、教育改革だという。ICT(情報通信技術)活用や全国学力テストの結果公表など教育改革に早くから関心を寄せていた樋渡啓祐武雄市長の肝いりだ。2014年度から、市内の小学生全員に持ち帰りを前提としたタブレット端末を配布した。

☆官民連携やタブレット端末の配布それ自体は、手法だから、リスクマネジメントと税金の使い道を明朗会計にしてくれればよいから、まあいい。

昨年10月、杉並区立和田中学校の校長を務めていた代田昭久さんを武雄市教育委員会の教育監として招いた。和田中学校といえば、民間人校長を招き入れ、公教育改革をリードしてきた学校として知られる。

☆リクルート出身ということは、若人を学びの消費をさせるシステムに組み込んできたということだろう。ポストモダンだか何だかしらないが、学びと称して大切な考える時間を消費するために蕩尽させる時間に反転させる発想は、リクルートに限らず企業が教育にかかわるときにやる一般的な発想。

☆もちろん、会社の命令だからやっているのであり、しかたがないというアイヒマンのクローンをたくさん輩出しているのが20世紀なのだが。

☆その反省にたって、退社後子どもたちに考える時間や想いを馳せる時間、自然とたわむれ、ときに畏敬の念を感じる感性をということかと思ったら、「反転授業」をやるという。

反転授業とは、子どもはあらかじめ自宅で授業のタブレットに格納された7分程の動画を見て事前に知識学習を行う。次いで、学校ではその知識を教えあったり議論することを充実し、発展的な学習に結びつけるというものだ。学習において、学校と家庭の役割を逆にすることから「反転」授業と呼ばれる。

☆あああ~^^;。知識学習から離れて、五感のうち、触覚、臭覚、味覚を視覚と聴覚に縛られていた教室環境から解放できる場だったのに、その時間を奪うなんて。当然、友人同士の関係はよくならない。佐世保のような事件は続出するだろう。

古賀さんは「子どもたちが家庭で事前に学習してくるため、授業時間はグループ学習に時間を当て、先生は子どもたちの考えや意見をファシリテート(促進)する教育に転換しています。この武雄方式の反転授業を、わたしたちはスマイル学習と呼んでいます」と説明する。(School Movies Innovate the Live Education-classroom<教員の動画で教室の学びを革新する>という意味だという)

☆まず「グループ学習」という感性がよくわからない。集団や群れ学習?これでは、ギスギスする。なぜ「チーム学習」と呼ばないのか。対話すればよいというものではない。

☆それに、ファシリテートが「促進」というのなら、従来と同じじゃないか。誘導するということだろう。

☆ファシリテートとは、じっくり待って、生徒自身の小さな気づきに耳を傾けるのであって、アクセルを踏むのではなく、エンリッチするということが本位だろう。

☆動画を使うことが革新だというのはそもそも間違っている。そんな編集されたリニアーな物語は、思想統制以外の何物でもない。

☆要するにこういうことがまったくわかっていない愚かなリーダーが教育をつくったら、どうなるのか。佐世保のような事件を想起すればわかるのではないだろうか。

☆まあ、しかし、子どもをバカにしてはいけないか。動画を生徒が創り出すようになるだろうから、見えないアウシュビッツから自ら脱しようと動き出すだろう。

☆優れた動画は、gakkoのような無料オンライン講座のラインナップに載って、どんどん多様化する。

☆教師は動画を創る必要はない。花まる学習会があとはおまかせあれ、保育機能までやるから、学校の教師は、花まる学習会のスタッフになるか、運営側に回る。

☆まるでロボコップの登場するシティのように、花まる学習会とTSUTAYA連携による都市づくりが完成する。

☆なんと逆説的な!そこまで見通してプランした武雄市の市長はさすがとしかいいようがない。

|

« 麻布学園/教養総合 古き自分を脱ぎ去って(1) | トップページ | 第62回全国私学教育研究集会東京大会 新時代を画す(1) »

21世紀型教育」カテゴリの記事