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11月3日首都圏模試父母会 in 海城(5)

☆広尾とかえつ有明の比較の質問も多かったですね。広尾とかえつ有明は、現状の偏差値からみれば、かなり差がありますが、にもかかわらず、大学進学実績ではそう差があるわけではありません。

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(かえつ有明のリベラルアーツへの拡張学習のシステムは着々)

☆広尾といえば、iPadを使ったICT教育とインターコース・医進サイエンスコースが有名です。中でも医進・サイエンスコースは破格です。

☆かえつ有明の場合は、中学では「サイエンス」という授業を行い、来春から高校から「プロジェクト科」という授業を開設します。

☆この両校の差異は、これだけではわかりにくいでしょう。しかし、プログラムの作り方からみるとその違いがはっきりします。

☆広尾のプログラムは、基本は大学入試問題です。この入試問題を突破できるように一般のクラスは授業が組み立てられています。英語などはそのために先進的なICT活用が実践されています。

☆そして、インターコースと医進サイエンスコースは、その入試問題のレベルを突破するための高度な英語教育や探究活動が行われるように優秀な教師がカリキュラムを創意工夫するわけです。

☆ところが、かえつ有明は、入試問題がベースにはなっていません。もちろん、あれだけの大学合格実績がでているのですから、大学入試問題は徹底的に生徒と解きあいます。

☆しかし、基本は科学的なものの見方や哲学的な思考方法(クリティカルシンキング)、探求方法を「サイエンス科」で、全員がみっちり学びます。ここが決定的に違うわけです。「全員」が学ぶというところが。

☆この「サイエンス科」のベースを来春から高校でさらに発展させます。どのようにかというと、そこにはIB(国際バカロレア)や米国のAPコース、イギリスのファンデーションのシステム、U理論などを熟知し、実践しているプラグマティックな教師集団が、我流ではなく、グローバルスタンダードを基盤としてプログラムとしてつくり、生徒全員を巻き込んでいきます。

☆しかも大事なことは、教師が教え、評価するのではなく、教師も生徒も学びのプログラム作りや評価方法=知のコード=ルーブリックをともに作成しシェアしていくという21世紀型スキルが反映します。

☆つまり、広尾学園はコース別で現状の大学入試問題の枠内で学ぶ生徒と突破する生徒が分かれています。そして優秀な教師の創意工夫にかかっています。

☆かえつ有明は、はいめから大学入試問題を突破するリベラルアーツを基礎に、優秀な教師がプログラムを創出・シェアするという組織態です。

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☆かえつ有明は、着々とAゾーンへのシフトが起きています。今年の受験生が入学して卒業するころには、そうなるビジョンを石川副校長は明快にイメージしています。イメージができたら、必ず実現できるという強いリーダーが石川先生です。

☆一方広尾学園は、基本Cゾーンで、東大ピラミッド大学群に合格させられ、インターや医進・サイエンスコースからグローバル大学に合格するだろうというビジョンイメージを持っていますが、Aゾーンに学校全体でシフトしようというビジョンを描いてはいないでしょう。

☆ここで重要なのは、6年後かえつ有明がAゾーンのポジションにいるかどうかは、ある意味賭けです。また、同じように広尾学園が6年後も今のままのポジショニングを維持しているかどうかも賭けです。

☆要は確率の問題で、それらの期待を実現する高確率は、結局は「学校のリーダーシップ、教師力、プログラム力、学習する組織態、カリキュラムイノベーション(ICTはその一部)への強烈な意志などの諸条件」がどれだけ揃ているかによるでしょう。

☆このような本格的なリサーチは、1つのシンクタンクを除き、どこも行っていません。そんなシンクタンクは中学入試では今まで存在してきませんでした。今最もそこを重視しているのは、首都圏模試センターの教育情報部です。

☆いずれにしても、そのような視点で各学校を比較してみると差異が明快になるでしょう。最適な学校選択、ベストな併願作戦を立てる視点として参考になれば、幸いです。

①「学校のリーダーシップ、教師力、プログラム力、学習する組織態、カリキュラムイノベーション(ICTはその一部)への強烈な意志などの諸条件」の充実度

②現状のゾーン(Aゾーン、Bゾーン、Cゾーン、Dゾーン)ポジショニングを考える。

③6年後の学校のゾーンポジショニングを予想する。

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