新しい中学入試マーケット 2015年学校選択のために
☆中田先生は海城学園のアドミッション・オフィサーとしてしも欧米・シンガポールなどを奔走し、直接帰国生の保護者とミーティングを行っている。同時にその保護者は、さまざまな最先端のイノベーティブな企業に勤務されていて、それなりの責任を担っている方々でもあろう。
☆また、中田先生は、日本語IBのアドバイザーリーの委員にも就任している。したがって、多くの有識者・見識者が中田先生に助言を請いに訪れる。
☆ご自身の体験や多くの方との議論を積み上げて、中田先生はある手ごたえを感じているという。それは、今回ばかりは大学入試改革は本気で動くということ。
☆2019年から2021年にかけてのグローバルな大学入試改革。その改革に対応する、スーパーグローバル大学の指定、スーパーグローバルハイスクールの指定、日本語IBなどの動きが、その重要な兆候であるが、見識者たちの覚悟が違うという肌で感じる実感こそ、中田先生はグローバル教育の大きな流れがくるのだと感じているということだ。
☆スーパーグローバルハイスクールや日本語IBの話は、中高に直接インパクトを与えるものだけに、受験市場も慌ただしい。
☆代ゼミの大転換、河合塾のドルトンスクール構想、ナガセの早稲田塾の吸収の動きも、その1つの顕れである。
☆一点刻みの一般試験という結果重視、つまり知識偏重入試から学びの体験や教科横断や教科融合型の思考力重視の問題へシフトするのは確実なのだと。
☆そうすると、今までは、Cゾーン、Dゾーンの学校の競争だったのが、Aゾーン、Bゾーンに受験市場が拡張することになる。
☆Cゾーン、Dゾーンだけの中学入試市場だと、縮小、フリーズの傾向を止めることはできないが、Aゾーン、Bゾーンの学校が増えてくれば、新市場が創出されることになり、中学入試は活性化するし、中学入試に向けての学びが、たんなる受験勉強ではなく、自分にとって価値ある知のソフトパワーを豊かにしていくことになり、子どもの未来にとって、価値ある豊かな時間を過ごせる新しいライフスタイルを創ることにもなる。
☆また、公立学校も、各自治体のナンバースクールには、潤沢な予算が注がれ(自治体の税金問題はあるだろうが、それはともかく)、公立学校もAゾーン、Bゾーンの学校が出てくる可能性(政治によって目まぐるしく変わるので、あくまで可能性)があり、そこと教育の質で競争せざるをない私立学校としては、やはりAゾーン、Bゾーンにポジションニングをシフトする必要があるということだ。
☆上記図にあるように、そういう意味でも海城学園はグローバル教育先進校である。
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