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2015年中学入試話題校【24】東京家政大附属女子中高 協同学習で伸びる

☆東京家政大附属女子中高(以降「東京家政大」)は、通常授業の中に協同学習(cooperative learning)を埋め込んでいる。知識を憶えるだけの授業とは違い、チームワークやリーダーシップ、信頼関係などの人間力を養いながら、思考力も伸ばしていくシステム。

☆明るい活発な雰囲気と深く思考に沈潜する両方の姿を生徒は見せる。「こんな学校で学びたい」そう受験生が感じる。だから、昨年より人気も出ているし、今年になって志望者も増えている。

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首都圏模試センター「統一模試・志望校別度数分布表」から志望者総数推移を作成

☆この協同学習は、昨今注目を浴びているアクティブラーニングの1つである。今文科省は、大学入試改革一体型のグローバル学習指導要領改訂作業に着手しているが、ここでもアクティブラーニングを重視している。

☆そういう意味で、東京家政大のチャレンジは先見性・先進性があるといえる。そして、時代もまた同校の授業改革を注目するだろうから、ますます人気は高まるだろう。

☆そうはいっても、受験市場では、アクティブラーニングは、対話を誘発するだけの楽しい授業にすぎないという不安もあるだろう。

☆しかし、東京家政大の協同学習は、それぞれの教科で研鑽を積んでいるだけではなく、授業見学をし合い、レポートをまとめながらプロトタイプ―リファインという実践と改善のサイクルを実施している。

☆しかも、先生方の我流ではなく、スペンサー・ケーガン博士の協同学習の理論をベースにしているから、理論(Theory)と実践(theory)の相乗作用が生まれている。

☆ケーガン博士は、世界でも日本でも有名な学びのスーパートレーナーである。協同学習と多次元知能の理論を教育現場に埋め込むワークショップを長年実践してきた。

☆もともとUCバークレーの教授で、脳科学ベースの学習理論を構築してきたし、大事なことは、200以上のストラクチャーを活用した協同学習を構築してきた。

☆学習とストラクチャーとはいかにも米国プラグマティズム的色彩が濃いが、すべての生徒が主体的になり、学力を伸ばし、才能を開花し、相互信頼をつくっていくには、阿吽の呼吸ではなく、システムが必要になる。

☆従来の日本の教育は、それぞれの先生方の流儀で教授するから、果たしてすべての生徒が同じように学力を最大限伸ばすということはなかった。学力が伸びた生徒の学びの痕跡を活用することもできなかったし、学力が伸びない生徒の学びの方法論を追跡することもできなかった。

☆追跡できるのは、テストの結果だけである。これでは、出来る生徒は出来るが、出来ない生徒は出来ないままである。

☆ところが、東京家政大は、この理不尽な教育の状況を打破すべく協同学習を特別プログラムとしてではなく、すべての授業に埋め込んだのである。

☆この楽しく深い授業に没入して、休み時間になって教室の外に出るや、そこには広く心地よい空間が広がっている。

☆学んだ力を外に応用すべく翼を伸びやかに広げるイメージがキャンパスにはある。

☆ケーガン博士のプログラムは、“Simple yet Powerful”がモットー。この精神は、キャンパスが、加賀藩前田家の大名庭園のリソースを活用して建てられていることにも相通じる。大名庭園もまた、スモールコスモスのストラクチャーで造作され、無限の力を放つ場として、明治以来ずっと欧米に人気の空間なのである。

☆高木校長は、「教師と生徒の問いの深まりこそ、学力が伸びる瞬間です」と語る。まさに、、“Simple yet Powerful”である。

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