工学院 脱フレームイノベーション
☆しかし、それはたんに情報をシェアしているのではないのだ。授業でPIL×PBL×ICTというアクティブラーニングのプロトタイプを実際につくりながら、それをワークショップでシェアしているのである。
☆素材が、すさまじくヴィヴィッドで、日頃仲間の苦労や喜びを隣で共感しているだけに、議論にも力が入る。
☆そしてこの議論の密度が高い。4月の最初はPIL×PBL×ICTのデノテーション(形式的)の仕組みを議論していたが、今はその背景やコンセプトであるコノテーション(内包的)にまで対話は及ぶ。
☆伸びる学校は、教職員が、一丸となっているのであるのであるが、形式的に一丸となっているのではなく、内面的にも一丸となっているのだと改めて実感。
☆このカリキュラムイノベーションミーティングメンバー20名は、今や工学院教育改革のメンタルモデルとして機能している。
☆来週から公開授業が行われる。専任全員が、授業のシラバスを書いて、PIL×PBL×ICTに挑む。
☆もちろん、ICT環境が整うは来春以降だから、今あるもので創意工夫する。しかし、大事だなことは、全員がアクティブラーニングに挑戦するとき、カリキュラムイノベーションチームがつくった「思考コードver1.0」をベースにしてシラバスをつくって検証する。
☆カリキュラムイノベーションチームは、コードとルーブリックの共通点と相違点についてもしっかり認識しながら議論している。ともあれ、7つのフレームワークを検証しながら進んでいる。
・工学院の建学の精神と校訓
・21世紀型ビジョンに基づくハイブリットインターの構想
・シラバスグランドデザイン
・教科別メタシラバス-各教科シラバス
・C1英語×PIL×PBL×ICT
・エンパワーメント評価
☆これら6つのフレームワークを一気通貫する7番目のフレームワークが「思考コード」であり「ルーブリック」である。
☆そしてこのフレームワークの形成は、議論を促進する枠組みであると同時に、人工知能と同じフレーム問題が生じる。
☆簡単に言うと定義が決まるや、現実は全く動かなくなるというパラドクスがフレーム問題。
☆そこに気づいたがゆえに、「コード」と「ルーブリック」を量子力学的発想で微分的差異を残すことにした。つまり、定義を言葉で行わないことにしたのである。言葉の表現はあくまで、コードを経巡る現象である。一見定義風であるが、定義ではない。
☆おそらく、工学院の教育のバックヤードで行われているこのような作業は、他の学校では理解不能だろう。ほとんどの学校が教育を科学することはない。ダイアローグと量子力学の発想とAIのディープラーニングの発想を駆使することはまずないだろう。
☆いったい、工学院の教育への質の高密度感はどこから生まれてくるのだろう。ついていくのが大変である。こんなにも学習する組織態なのであるから。
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