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2015年中学入試話題校【28】埼玉栄 佐藤栄学園の野望

首都圏模試センターのサイトに、埼玉栄の2016年完成予定の新校舎の情報が詳しく掲載されている

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☆この記事を読むと、埼玉栄そして栄東が相乗作用を生み出し、新しい埼玉の中高の教育の質を創り上げていこうとするイノベーションの息吹を感じることができる。

☆1980年代、茨城や埼玉エリアの私立学校は、スポーツで名をあげ、東大でブランド力を生み出すという方法だった。神奈川や千葉は、スポーツよりも教養やキリスト教主義と東大をセットでブランド力を強化してきた。

☆東京は、創設以来100年以上経ている学校も多く、独自の教育に投資をするファン家族に支えられ、歴史的なブランド力が形成されてきた。

☆しかし、中学受験生がデジタルネイティブ世代になり、保護者も起業家精神やイノベーティブなマインドに富んだグループが、グローバル時代を見据えて学校選択をするようになってきたため、スポーツはグローバルアスリートへ、東大はグローバル大学へ、教養主義はリベラルアーツへ、シフトをせざるを得なくなった。

☆そしてふとグローバル大学の中でもハーバードやオックスブリッジなどを思い浮かべたとき、スポーツも音楽も、つまり芸術は最もリベラルアーツであるということに行きつくことになる。

☆今回の埼玉栄の新校舎には、エントランスのファサードは、劇場を想起するもので、文化祭などのとき、円形劇場というリベラルアーツの象徴になることがイメージできる。

☆中庭は、食堂とオープンにつながり、アウトサイドとインサイドを越境する21世紀型の知をアフォーダンスする空間となっている。

☆そしてなんといっても、壮大なスポーツ空間。

☆グローバルアスリート育成、リベラルアーツプログラムの創発、グローバル大学進路指導が着々と実行されていくというイメージがわきあがる。

☆しかも姉妹校栄東との連携入試を行うというのだから、ますますアクティブラーニングによるリベラルアーツプログラムを強化できるだろうと予想できる。

☆佐藤栄学園としては、小学校から大学までの総合学園であるから、埼玉栄と栄東の約7000人の在校生から、グローバル人材を輩出する中核モデルをつくり、大学や大学院の底上げも考えているだろう。

☆また、栄北や専門学校の方は、AIをベースにしたクリエイティブエコノミーで活躍できるテクノロジーをブランド化するだろう。

☆結局、囲碁のように、布石をうってきた戦略が、ここにきてグローバル人材とクリエイティブエコノミーを養成する時代のトレンドに見事にマッチングすることになる。

☆鴎友にしても、洗足にしても、世田谷学園にしても、渋谷教育グループにしても、学校進化論的発想で認識されてきたからこそ、時代に応じて、それらの学校の教育の質が正しく理解されてきたのだ。今後も、学校進化論的な発想で眺めていくと、目の前にすばらしい学校があるのに気づき、先入観や古い評判にとらわれないで、学校選択ができるだろう。

☆ただし、学校進化自体もさらにそのスピードが加速するようになってきており、「新学校進化論」で学校を探さなければ、佐藤栄学園や三田国際のような急激に進化変貌する学校の情報を見逃すことになる。

☆2015年の中学入試は、「新学校進化論」の幕開けということになるだろう。

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