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神奈川エリアの中学入試動向 女子受験校

☆2015年神奈川エリアの中学入試で、サンデーショックの恩恵に浴しているのは、言うまでもなく、フェリス、横浜雙葉、横浜共立、湘南白百合、聖園、公文国際、横浜英和、中央大学附属山手。

☆中学受験生総数は、横バイか少し減ずるから、上記学校が増えれば、打撃をうける学校がある。今回は、鎌倉女学院、横浜女学院に影響が及ぶ可能性大。

☆フェリスや横浜雙葉、横浜共立、湘南白百合、横浜英和、中央大学附属山手をみると、いわゆるブランド力でハッピーサンデーになる見込み。聖園はこの中では、経済的富裕層向けのブランドより内なる価値に力点をおいて生徒獲得に成功している貴重なカトリック学校である。

☆これに対して、鎌倉女学院、横浜女学院は、そのような既成のブランド力にカウンターを仕掛けて中学受験市場を活性化してきたが、このタイプは常に新機軸を生み出さないと伝統的な力が復活してきたときにはダメージを受けがち。

☆洗足、森村、桐光、カリタス、神奈川学園などは、ダメージを吸収できる状況をつくっているが、それは二兎を追っているからである。偏差値や大学合格実績とリベラルアーツやグローバル教育の両方に力をいれている。バランスというより、両方徹底的にというのが評価を受けているのかもしれない。

☆こうしてみると、神奈川エリアの女子受検者の世帯は、世界がどう変わるかというよりまずは目先の大学合格実績に価値を置く意識層が多いということか。

☆でもどうしてこうなったのか?明快な解答が横たわっているのだが、だれもそれを問うことはしない。

☆高い理念に対するルサンチマンがオリエンタリズムを生み出したわけだが、そういう社会学や文化人類学の視点で受験市場を分析する学校はないのが現状。そんなことは難しいと一蹴する風潮が跋扈しているからだ。

☆シリコンバレーで成功しているビジネスマンは、リベラルアーツや哲学に精通しているが、日本の受験業界ではそこまでは必要なかった。しかし、今後グローバール教育時代では、必要になってくるだろう。

☆そこまで洞察できる(理論と実践を結び付けられるという意味。他は能書きは要らない。実践あるのみという習性。その習慣がブランド力を持っていたり本物の価値であれば、ある程度よい)女子受験校は、神奈川では、桐光、公文国際。両校の今後の動向に期待したい。

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