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2015首都圏中学入試【38】 佼成学園女子SGHトリセツ エガワノミクスの成果

☆1月22日、文科省は、「平成27年度スーパーグローバルハイスクールに関する研究開発の実施希望について(依頼)」の公募を発表。このタイミングに合わせたように、1月24日(土)夕刻、株式会社ウィングはSGH関連セミナーを行った。要はどうしたら指定校になれるのかという極めて実用的な役に立つセミナー。

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☆昨年第一回目のスーパーグローバルハイスクール指定校に認定された佼成学園女子。認定されるに至るには、膨大な書類を仕上げるだけではうまくいかない。それまで積み上げてきた教育の取り組みをきちんと表現しなければならない。

☆その積み上げの立役者同校の教頭江川先生が、なぜ佼成学園女子がSGHの指定校になれたのか、その秘策を今回のセミナー講演で公開。

☆まずその積み上げの取り組みを「エガワノミクス」と呼び、

1)学校の基礎体力を創る

2)全国に先駆けた施策

3)戦略的広報

☆の3つの柱を中心にわかりやすくプレゼン。この「わかりやすく」が江川先生の持論で、実は戦略である。

☆「わかりやすく」表現するとは、制度論や外延的(デノテーション)表現を中心にするということだからだ。

☆たとえば、積み上げてきた教育を説明するとき、

①行事の佼成学園女子

②英語の佼成学園女子

③進学実績飛躍の佼成学園女子

☆という3つにまとめて話す。多くの場合三位一体型で話すのがわかりやすいという説明まで大盤振る舞い。

☆たしかに、それぞれの項目のシステムの話はする。つまり制度論的あるいはデノテーション的な表現が中心。しかし、肝心なのは学びのプロセスと生徒の成長の相関という質的リサーチの部分。

☆しかし、そこを話すとわかりにくい。だから三位一体で「有機的に結合」しているとひとまとめに表現して棚に上げる。この「有機的結合」とは、実際には弁証法的統合ということだから、話し出したらきりがない。だからそこは話さない。

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☆弁証法的統合過程は内包(コノテーション)的話になるので、そこは話さないというのが実は戦略であり、企業秘密である。さすがはエガワノミクスである。

☆だからSGHの肝である、ルーブリックやPBL(プロジェクト型学習)については、名前を並べるだけで、中身には触れない。時間がないということで話さない戦略なのである。ところが佼成学園女子もメンバーである21会は、コノテーション的表現が中心。だからわかりにくい^^)。しかし、コノテーションとデノテーションは、実際には自在に入れ替わる。コノテーションだと思われていた内容が市場で支持されると言語化され、デノテーションになる。

☆実はそここそ、文科省は、大学入試改革一体型のグローバル学習指導要領のモデルケースとして、SGHから喉から出るほど欲しいところなのである。しかし、文科省も審査をするときには、そこのコノテーション的話は聞かない。あくまで、大事なのは制度論なのである。

☆そこを見抜いているのがエガワノミクスである。

☆講演90分のうち60分は、エガワノミクスの取り組みについてで、その中でブログ型ホームページの活用が、文科省によく閲覧されて効果的だったという戦術まで話された。だから、佼成学園女子の取り組みやSGHの中身については、同校のホームページをじっくり味わってほしいと思う。

☆残りの30分が、膨大な申請書の書き方講座。指定校になるポイントを指南といったところ。要は、文科省の要求を全部盛り込もうということだった。積み上げてきた教育と文科省の要求をいかにマッチングさせるかがポイントということのようだ。

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☆それには、コノテーションにこだわってはわかりにくい。あくまで制度論的にデノ―ション的な表現に禁欲する。要するにセンター試験といっしょなのだ。まずは文科省が要求している基礎知識やワードを盛り込む。次にその組み合わせが、文科省がというか審査委員が理解できるようにビジュアル化し制度論的にきっちりプレゼンする。

☆創造的な内容は、指定校になってからの話。つまりここは国立の二次試験の発想。

☆もっとも、この大学入試を改革しようとしていいるのに、一貫してセンター試験、二次試験の枠組みでSGHを制度化しているところが文科省らしいところであるが、今は過渡期というか、移行措置期間なのだろう。

☆そこを見抜いているところがエガワノミクスの面目躍如たるところなのである。

☆講演終了時にいく人かの先生から質問があった。その中の1人は、やはりSGH指定校の先生だったが、「進学校でがんばってきたのに、SGHに指定されて戸惑っています」と思わずトロ。

☆これまで、そのような女子校がたとえ人気校であっても、受験生に積極的にススメしてこなかったのは正解だと思ったが、一方で、そういう学校に確実に見事にSGH隕石を落として教育改革を迫っているではないかと驚愕した。さすがは文科省。今回の大学入試一体型の学習指導要領改訂教育改革は、本物だと確信した。フレーフレー文科省♪

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