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2015首都圏中学入試【47】 受験市場 二極化から分極化へ

☆従来の受験市場は、御三家を頂点とするピラミッド型で、その上下の格差がどんどん広がっていった。しかし、今年2015年はその様相が崩れ始めているのではないか。

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☆ところが、サンデーショックの年のため、それが明快に顕在化しているわけではない。上記表のように、女子御三家やそれに相当する神奈川の女子校は、軒並み前年対比大幅にアップしているようにみえる。

☆ところが男子校は、今までのように偏差値や東大合格実績などを考えれば、上記表の学校は毎年同じくらい人数を集めるはずだ。ところが、上記9校の和は徐々に減っている。そして今回神奈川エリアにその減少傾向が偏ってでている。

☆もしサンデーショックがなければ、神奈川の女子校も同様の傾向になったはずだ。

☆攻玉社や本郷は、まだ最終出願日を迎えていないから、もう少し様子を見なければならないが、現時点ですでに前年対比は100%を超えている。場所や偏差値的なものもあるだろうが、本来なら桐朋や聖光、サレジオ学院にもっとシフトしてもいいはずだ。

☆慎重になっているとかチャレンジしないとか、そういういことではない何かが起きている。

☆それは、上下の二極化からピラミッドが崩れ始め、分極化しはじめているのではないか。だから、そもそもはじめから慎重とかチャレンジという抑圧的心性が受験生や保護者になくなっているのではないか。要は、行きたいところにがんばるが、それは高偏差値の学校にチャレンジとか控えるとかいう心性ではない。

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☆今までは、20世紀型教育一色で偏差値と大学合格実績の尺度で、学校選択は階層化されてきたから、控えるとかチャンレンジとか抑圧的だった。しかし、2015年中学入試は、大学入試改革一体型の学習指導要領や東京オリパラの影響もうけ、教育にグローバルな波が訪れたのだと思う。

☆グローバルとは、超国家化、超個人化、越境化のうごきのことである。中学入試市場もその例外ではない。チャンレジとかではなく、自分のアイデンティティの質とマッチングする学校であれば、それはチャレンジではなく、インセンティブになる。その受験はモチベーションそものになる。

☆人から与えられた階層的目標に向かってチャレンジするのではなく、自分の質感やアイデンティティと共鳴する学校を受験するのだから、チャレンジではなくモチベーションなのである。

☆かくして抑圧的なピラミッド的階層構造は、いずれ崩れゆく。そしてその過渡期として分極化がおこり、やがては多極化となるだろう。

☆今後ますます格差社会なのに、その受けとめかたがチャレンジではなくモチベーションになる。ここを理解するのはまだ言葉が足りない。今後考察していく必要がある。

☆今回はさしあたって、20世紀型教育系と21世紀型教育の2つの銀河系が受験市場の中で分極化したのではあるまいか。

☆いずれにしても、学校の偏差値と自分の偏差値の差はチャレンジ度ではなく、モチベーション度になる。ものの見方が大きく回転する時代が、中学入試市場にもやってきた。

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