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2015首都圏中学入試【68】 雙葉の社会入試問題 トマ・ピケティの発想?

☆今年の雙葉の社会の記述式問題は、カトリック学校らしい問題である。公正な市場の原理はいかにして可能かというトマ・ピケティの歴史に基づく経済学的な視野が背景にある問題。

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☆要するに、高冷地野菜が東京という大消費都市で高値で売れるのはなぜかを問うている。

☆地理的条件、季節の条件、遠隔地としての条件など、東京と高冷地の差異が、価格の差異を生む市場の根本原理。これによって、希少性に対する消費者の欲求と生産のインセンティブが生まれる。

☆まさに、自然と社会と精神の循環がうまくいく公正価格セットの問題。

☆中世以来発展してきた都市経済では、カトリック教会を中心にこの公正価格問題をめぐって議論されてきた。

☆そして、この問題は今も継続され、トマ・ピケティによって、公正価格をふりきったときは、富裕税で回収すればよい、若者支援に目を向けたほうがよいなどという発想が広められている。

☆中世では、高冷地も含めて遠隔地からの商品を都市に持ち込む交易的な商売が生まれていた。

☆そのとき当然価格は高くなる。それが公正か否か、議論を招いたし、これを銀行というシステムにスライドした時に、」現在の金融業の土台ができた。

☆いずれも差異が価格を生み、利潤や利子を生む。その正当性をめぐって、市場に任せるべきだ、ガバメントは規制をすべきだと、現在のファイナンス情報と基本的考え方は変わらない議論が、中世からされていた。

☆シュンペーターは、この13世紀中世の都市経済に資本主義の萌芽を見るわけであるが、当時の理論家は、トマス・アクィナス。この「トマス」のフランス語読みは「トマ」である。

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