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2015首都圏中学入試【69】 首都圏模試センター分析「中学受験者総数増加の見込み」その背景

首都圏模試センター2015年2月3日によると、「今春2015年2月1日入試校の出願者総数が昨年並みに。中学受験者数は再び増加へ!」ということだ。

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2月1日に入試を実施した中学校の出願状況が、昨夜2月2日までにほぼ確定し、首都圏模試センターの集計では、この「2月1日入試校(午後入試を除く)」の志願者総計は、現在のところ「38,311名(昨年38,604名。▲293名。前年比99.2%)」となっていることが判明しました。

この38,311名には、昨年は360名以上の志願者を集めた埼玉大学附属などの国立大学附属中や、例年500~600名という多くの志願者を集める創価中など一部未公表の私立中の志願者数が含まれていないため、最終的に、この「2月1日入試校(午後入試を除く)」の志願者総数は、最終的に前年を上回ることがほぼ確実となりました。

☆つまり、入試直前の1月31日までは、昨年より減るのではと予想されていたのが、2月1日以降、出願が増え、最終的には昨年を上回るだろうというのだ。このことは何を意味するのか。同サイトによると、

今年の受験生の保護者が「ぎりぎりまで熟慮して(あるいは1月中の入試結果を見て)、無駄なく出願している」動きが読み取れ、それが、2月1日入試校へのいわゆる「ダブル出願」を減少させ、その結果、東京・神奈川の入試初日の2月1日入試校における当日「の「受験率」が例年より高まる(=「欠席率」が下がる)ケースが増えることにつながったと見られます。

☆保護者の出願姿勢に意識変化が起きてきたということだろう。また、

4~5年生の間は塾に通わず、6年生になってから受験勉強を始めた受験生や、模試も受験することなく入試が近づく時期まで習い事やスポーツを続けてきた「駆け込み受験生」の増加、公立中高一貫校を志望する小学生が「力試し」の意味も含めて受験する「適性検査型入試」「思考力入試」の受験生の増加、さらには英会話スクールなどで英語力を培ってきた小学生の「英語受験」の機会の拡大など、従来とは違ったタイプの学習・準備スタイルを経てきた、新たな中学受験生層の増加によるものと見られます。

☆ニュータイプの受験生の保護者の出現という変化もある。

1)この受験生の保護者の出願姿勢の意識変化

2)ニュータイプ(習い事重視、英語重視、思考力重視など多様化)の受験生の保護者の出現

☆これらの変化は、経済的にはバブリーな感覚からリアルで戦略的な感覚へのシフト。学びのスタイルでは、知識暗記型から多様な学びの体験重視型へのシフトという昨今の教育市場の特色が反映している。

☆トマ・ピケティの「21世紀の資本」がベストセラーになったり、アクティブラーニングというキーワードが急に広がったりという社会現象にもこのような傾向が映し出されているのだろう。

☆大学入試改革一体型の教育改革は、中学受験という市場の鏡に、先取りする形でうつっている。まさに消費者の価値観や未来への準備が、国の製作の先にグローバルな流れと呼応しているのである。

☆そして、機が熟したからこそ、国も動きやすくなるのである。

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