2015首都圏中学入試【73】 大手塾の合格実績2月4日9時現在②
☆データは各塾サイト、四谷大塚入試情報センターから収集。
☆つくるまでもなく、3塾で、上記の私学の定員を超えてしまった。実合格者数は、まだ公開していない学校もあるが、さすがに実合格者数を超えることはないだろう。
☆がしかし、ほぼ3塾で独占状態であることには変わりはない。上記私学にとって、このような状況は健全ではないだろう。
☆それに市場の原理からいっても、ここを中心に中学受験市場をとらえていたら、縮小は免れない。
☆だから、ここから脱しよという市場の見えざる手が働く。それが今年の中学受験の本当の特色なのかもしれない。
☆つまり、市場が自浄作用を発動し、御三家頂点のピラミッド構造を崩し始めたのである。とりあえず、上記の市場をカッコにいれ、特異点として処理する。
☆そして、依然ミニ御三家市場はあるが、上記特異点をカッコにいれてしまえば、東大合格実績で競争する必要はない。10人や20人合格させることは凄いパワーだろうけれど、それは学校全体にとっては一握りの話で、開成のような全員が東大合格実績のためのプログラムの恩恵に浴するkとはできない。
☆すると、東大合格実績それ自体は学校の教育の質のモノサシではない。あくまで、その学校の生徒個人ががんばったという話以上でも以下でもない。
☆それゆえ、特異点をカッコに入れてしまえば、中学受験市場は、分極化、多極化という動きになり、実は健全化する。
☆健全化すると、市場は再び大きくなるはずである。
☆また、市場が健全化するためには、一握りの塾の独占化傾向とは別の傾向の市場の誕生を準備するだけではなく、制度的な不具合も解決していくことが重要だ。
☆それについては、日本私立中学高等学校連合会会長吉田晋先生(富士見丘理事長校長)、東京私立中学高等学校協会会長近藤彰郎先生(八雲学園理事長校長)が、ある意味、ロビー活動されている。
☆私立学校は、自ら中学入試市場を活性化、健全化しようといているし、消費者である保護者もそれを望んでいる。ただし、上記のような学校に通う2240人はカッコにいれて考えなくてはならない。それにしてもこの2240人のための環境作りを中学受験がしてきたのだ。おかしな話ではある。
☆この特異点が市場の活性化の阻害要因にならないように当面、市場をマネジメントしていく必要がある。公正で公共的中学受験市場をマネジメントできるのは、今では首都圏模試センターの力は大きい。
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