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2015首都圏中学入試【79】 桐朋と攻玉社

☆桐朋は、昨年より応募者が増えたとはいえ、まだ公開されていないが、実質倍率は1.6倍強というところか。一方攻玉社も、実質倍率は公開されていないが、応募者激増であるから実質倍率2倍前後はいくだろう。

☆かくして、またも桐朋は攻玉社に溝をあけられる。この事態を桐朋はどのように認識するのだろうか。おそらく、学内全体で意識はしない。それゆえ、右肩下がりは止まらない。

☆桐朋の教育の質が下がるのではない。競合校が桐朋を置き去りにしていくのである。

☆おそらく桐朋は、まだ東大の実績数で、攻玉社に負けていないから、どこか認識が甘いのかもしれない。昨年、桐朋は22人、攻玉社は21人東大に合格。

☆ところが、実際には、現役合格者は、攻玉社のほうが多い。卒業生数に対するシェアも攻玉社の方が高い。

☆桐朋ブランドも、攻玉社の実利的な動きに勝てない。攻玉社は、国際学級という帰国生受け入れ態勢も作ってきており、それが今まさに注目されている。

☆攻玉社の帰国生に対する学びの環境が、グローバルであるかどうかは、カッコにいれておくにしても、13%の帰国生の存在の知的インパクトは、生徒どうしの間では大きい。今年人気の21世紀型教育推進校も、帰国生や英語体験者を30%にしようとしている。そこが人気のポイントでもある。

☆攻玉社はそこを先取りしていたともいえる。

☆21世紀型教育推進校が人気があるのなら、どちらかというと桐朋は、東大だけが目的ではないというアカデミックな雰囲気を大切にするから、21世紀型推進校同様に人気がでそうなものであると当局は思っているかもしれない。

☆しかし、21世紀型教育推進校は、麻布同様、教養主義ではなく、リベラルアーツを大切にするのである。おそらく桐朋は、その差異を認識しようとしない。それが西田哲学でありながら、京都学派でもなく左派でもなく独自路線の文化が、グローバリゼーションと反りが合わないのだろう。

☆それゆえ、桐朋は、大学進学実績向上に邁進するわけでもなく、21世紀型教育を推進するわけでもない。独自路線であるが、そこにイノベーションはないのである。

☆いい悪いは別にして、日能研、SAPIX、早稲アカの攻玉社合格者数は、攻玉社の定員を超え、114%。これに対して、桐朋は、83%。

☆かつて、御三家と肩を並べる勢いだった桐朋が、3塾から少し距離をあけられている。

☆桐朋の起死回生は、おそらく独自の21世紀型教育イノベーション以外にはありえないだろう。そして、そこにこそ中学受験市場を脱構築するヒントがあるのではないか。

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