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はやくも2016年中学入試に向かって動いている21会(2)

☆この時期、倍率速報などから中学入試市場を分析するのは、ジェフリー・ムーアの「組織のライフサイクルのイノベーション」に拠っている。21会は、2010年10月発足当時から、イノベーティブな教育を実践しようと志している学校が徐々に集結してきたから、果たしてそのイノベーションは市場にどれくらいマッチングするのか予想しなければならなかった。

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☆グローバル教育やICT教育、リベラルアーツ、PIL×PBL(アクティブラーニング)、思考力テストなどは、今でこそ当たり前だが、当初はだれも見向きもしなかった。これでは、市場は支持しないかもしれないと議論したものだ。

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(2013年の在りし日の21会定例会。富士見丘で)

☆そんなとき、だいぶ前に読んでいた本の中に、ジェフリー・ムーアのキャズム理論があり、これだとマーケットのクライアントのカテゴリーをきちんとしているから、抽象的な受験市場ではなく、その中をさらに具体的に分析する視点のヒントになるということになった。

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☆すでに、iPadもいくつかの21会校にはいってたし、かえつ有明は思考力テストの前進の「作文入試」を行い、実績をあげていた。聖学院やかえつ有明は、帰国生入試などでも実績があった。

☆だから、中学入試市場に、そういう新しいことに目を向けるクライアントがいないわけではない。ただ、どれくらいいるのか調査はされていない。

☆そこで、同じ21世紀型教育を創る会が10校集まれば、その受験者数が、すなわち、ムーアのいうイノベーター&アーリーアダプターになると考えた。

☆ざっくり10校だと2000人が入学してくる。その2.5倍は受験するだろうから、5000人は、イノベーターとアーリーアダプターはいるはずだ。掘り起こそうということになった。

☆昨年は、21会受験者数は、2526人だったから、まだまだ新市場創出にはいたらなかった。そこで、とにかく10月にもカンファレンスをやったし、いろいろ業界で話し合いもした。

☆なにより、三田国際の大橋学園長が、奇跡の説明会人数を集めていたし、かえつ有明の帰国生入試の勢いを、石川副校長は不動のものにしていった。また、工学院の平方校長の21世紀型教育の推進を学内外で布教活動したのは絶大だった。

☆桜丘は、ICT教育先進校のポジショニングをゲットした。とにかく全教職員とiPadを授業に直接活用し、振り返りミーティングを、品田副校長は繰り広げた。そしていつの間にか、ICTメディアがその情報を全国に広めた。見学者がドッと押し寄せた。まったくもってNew Powerのアップロード!シェア!の動きだった。

☆聖徳学園も、今年大いに受験市場に支持を得たが、やはりICT教育と思考力と英語を結び付けた21世紀型教育の総合力を見せつけた。

☆順天、佼成学園女子、富士見丘は、SGH校、SGHアソシエイト校として、プロジェクト学習、新たな高大連携プログラムに挑戦した。富士見丘は、帰国生入試や思考力テストにも挑戦し、21世紀型教育を受験業界に広めた。

☆文化学園大学も、いよいよIBレベルもしくはそれ以上のBCプログラムを導入し、21世紀型教育の決定的総合力を身につけた。来年ブレイクする兆しがあらわれている。

☆聖学院は、首都圏男子校の中で唯一21世紀型教育を標榜する先進校で、男子の成長を新しい教育で導き、大学合格実績もグローバルレベルで達成していった。その教育は広く受験情報誌でも取り上げられ、21世紀型教育の真価発揮はさらに広まった。

☆かくして、今年の21会受験者実数は5278人【推計)となり、イノベーターとアーリーアダプター(もちろん首都圏私立中学受験市場のシェア。公立中高一貫校などは除いている)の合わせた数、5038人を少し超えた。

☆これで、新市場創出に必要な、イノベーターとアーリーアダプターの数を達成したことになる。

☆発足以来、6年目にしてやっと、新市場創出の段階に到達した。時代の精神に耳を傾ける受験生の保護者と響きあうイノベーションをシェア出来たのである。

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