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なぜ中学入試市場は大切なのか。21会的マインドセット。

☆中学入試というと、「受験」という暗い響きが聞こえるだろうか?「受験」というと大量の知識を記憶する勉強で、しんどいつらいストレス・・・となるだろうか。

☆中学入試の問題が、かつてのようにそのようなものばかりで作成されていたら、そうだろう。

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(気づいいてほしいのです。20世紀型教育は一部の人間が富を獲得し、そのために多くの人間がコントロールされるシステムの知識を憶えるOld Powerの教育。21世紀型教育は、多くの人間が富をシェアし、かけがえのない多くの価値を創造していくプレイヤーになるのを学び合うNew Powerの教育)

お申込みは→21会サイトから

☆しかし、本来私立学校は、その系譜からいって、そしてそれは各私立学校が大切にしている建学の精神に埋め込まれているのだが、地球市民としての人間に自由、平等、友愛をシェアし、それを持続できる社会を創る知恵を教育する組織である。

☆ところが、中学入試と高校入試、大学入試を、十把一からげにしたOld Powerが経営する企業が、受験市場を格差社会でサバイブする能力主義的競争市場にしてしまった。

☆巨大な教育企業などは、公立学校と私立学校の差異を無化し、能力主義的競争市場を、学内にまで持ち込んだ。そればかりか、文科省にも入り込んで、Old Powerの教育を独占している。

☆個人―家庭―学校―社会―国家ー世界という一連のシステムは、循環しなければ成立しないから、そこは複雑に入り組みながらも人間の循環器系のように、出来上がっている。

☆しかし、その循環システムは、Old Powwerの成分が流れることによって、社会は病理現象を起こす。実際、文科省が教育改革をしようとしても、それを阻むのはOld Powerである。

☆ところが、人間の免疫機能のように、ウィルスに身体をコントロールされないような機能が、私立学校の役割だった。もちろん、今もそうなのだが、ゆとり教育を批判するところあたりから、格差社会でサバイブする能力主義的教育に感染していく私立学校が生まれている。特に男子校がその象徴である。

☆この中で、孤軍奮闘しているのが、麻布と聖学院、武蔵である。あとは大方Old Powerのインキュベーターになっている。

☆しかし、このOld Powaerのコントロールがほころび始めているのが今だろう。このコントロールでは、自分の子どもの未来は極めて窮屈だし、クリエイティブではない。そう感じる受験生の保護者、つまりクライアントが増えてきた。

☆そのクライアントの特徴は、ミレニアル世代と呼ばれ、1975年以降から2000年前後くらいに誕生した世代(諸説はいろいろ)。デジタルネーティブ前夜の世代だが、大学生のころには、すでにネット社会を謳歌している。

☆Old Powerのように、ダウンロードとコマンドを好む世代とは違う。つまり、上から下に命令して組織や人間関係をコントロールする価値観を持っていない。この価値観こそ、近代化のエンジンであり、近代化の無旬を生み出してきたのである。

☆ところが、ベルリンの壁崩壊やバブル崩壊、9・11などの新たな世界戦争の真っただ中にあって、New Powerというアップロードとシェア、つまり多くの人が参加して、そこから意思決定が作られ、それは当然シェアされるという価値観のマインドセットをもっているミレニアル世代は、Old Powerではなく、New Powerを育成する学校を探すようになった。

☆私立学校の中に、≪私学の系譜≫のルーツに立ちもどって、New Powerを育成する学びの組織をつくっている学校がある。それが21世紀型教育推進校である。そのような学校をつくろうという同志会が21会である。

☆ミレニアル世代の多くが、中学受験生の年齢の子どもを有するには、もう5年かかるつまり、2020年大学入試改革のとき。

☆2020年大学入試改革一体型の学習指導要領改訂が、そこまで考えているかどうかはわからない。しかし、グローバル人材は、New Powerから誕生せざるを得ない。

☆このNew Powerの保護者は、首都圏中学入試市場には、推計5000人はいる。この数が今後どんどん増える。つまり、21会的マインドセットと共鳴する世代が増える。

☆この世代は、公立学校がいかにOld Power養成器官であるかピンときている人が多い。そのようなクリティカルシンキングができる人口数が多い世代である。だから、公立学校も改革しなければという話になっているのだろう。

☆もちろん、New Powerは永遠にNew Powerではない。いずれはOld Powerになる。だから、≪私学の系譜≫の役割は、常にNew Powerでいる学びを持続可能にするということなのだ。

☆そして、なぜ中学入試市場は大切なのかというと、このフィールドは、≪私学の系譜≫に私立学校が立ちもどるチャンスであるからである。グローバル市民という発想がない日本の国だからこそ、その自浄機関を私立学校に託した(歴史的経緯をたどるのはおもしろい。吉田松陰の系譜をたどるのと似ている)。

☆東京という一つのエリアに私立学校が集積しているのは、その自浄機関を私学に託したからだ。先進諸国、とくに北欧諸国のように、公立学校それ自体に事情装置を埋め込んでいるグローバル市民育成学校があれば、もしかしたら、中学入試市場が、東京エリアを中心に発展しなかったかもしれない。

☆いずれにしても、日本の歴史は、よりよい世界のためのシステム思考を育成するNew Powerの学校を、中学入試市場形成という働きかけをしたのである。

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