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八雲論 姉妹校Cate Schoolと新ステージへ [01]

☆21世紀型教育や21世紀型スキル、アクティブラーニング、ハイレベル英語、IB型思考、グローバル教育などのキーワード群が、昨年から急激にメディアを埋め尽くしている。

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(八雲学園の衛藤先生とケイトスクールの数学教師との対話シーン)

☆そして、今年の中学受験はそれらの言葉を駆使して2020年大学入試改革に対応している教育ビジョンを明快にPRした私学が、偏差値値の高低にかかわらず集まったと分析されている。これが中学受験メディアの今年の通説である。

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(卒業式終了数日後、お茶大、国際教養大、早慶上理、MARCHレベルの進路が決まった卒業生が後輩に八雲論と受験勉強について伝授。つい1週間前までは高3生だったOGの名講義とアクティブラーニングの様子は、完璧に八雲のコアコンピテンスのプロトタイプ)

☆だとすれば、すべての21世紀型教育キーワードで満たされている八雲学園もさらなる生徒獲得で燃え上がる予定だった。しかし、サンデーショックや偏差値50~55の受験生層の価値意識の特色が重なって、珍しくも苦戦した。

☆学校進化論の長い過程で、学校は紆余曲折。常勝・順風満帆ということが常に続くことはない。だから少し外部環境の風向きが変わったと思ったら、俊敏にV字回復のために舵を切ることが必要である。

☆当然、八雲学園は、2月10首都圏全体の中学入試がほぼ終了したころを見計らって、V字回復に全精力を注ぐべく動き始めた。端的に言えば、姉妹校名門ケイトスクールと同じレベルの教育の構築を急ぐということである。ケイトスクールは、東京の私学でいえば、開成とJGを掛け合わせて、八雲学園の感性教育を融合させたような私立学校である。

☆したがって、八雲学園はそこにチャレンジするのである。なぜなら、偏差値50から55はボリュームゾーンはイノベーティブ家庭とコンサバ家庭が混在していていて、その比は、まだ3:7くらいである。

☆もし偏差値40前後の層がたくさん受験してくる学校だったとしたら、イノベーティブ家庭層に絶大なる人気を誇るから、今年のようなことにならない。もし偏差値60前後の層がたくさん受験してくる学校だったとしたら、JGや麻布のように十分にイノベーティブ家庭の人数を確保できただろう。

☆ところがボリュームゾーンは、21世紀型教育を通して、その結果超難関大学に入ることを肯定する派とそれに対し懐疑しもしくは不安になり20世紀型受験勉強を徹底してくれることを望む21世紀型教育否定派が3:7の割合で混在している。

☆だから、21世紀型教育肯定派には相変わらず絶大なる人気を誇ったが、否定派にはするりと逃げられた。なぜそうなったかというと、サンデーショックなる現象が原因。

☆今年は21世紀型教育現象とサンデーショック現象がぶつかって、八雲学園のポジショニングがちょうど台風の目になって空洞部分ができたのである。つまり、サンデーショックという大学合格実績志望組が煽られてしまったのである。

☆八雲学園の大学合格実績は、昨年から急激に飛躍した。今年もお茶大をはじめ、昨年の難関大学の実績を上回った。しかし、今年の受験生が、2月1日現在で、その実績を知ることは当然できなかった。

☆だから、目に見えない教育の質を信じる21世紀型教育肯定派ではない実利的で目に見えるものを信じる21世紀型教育否定派は、サンデーショック現象に乗じたのであろう。

☆ただ、実はこのあサンデーショック現象は、2009年のときに比べるとそこまで大きくならなかった。それはやはり21世紀型教育現象の波があったからである。

☆そういう意味で、八雲学園はダメージが小さかったのである。だからこそ、今のうちに軌道修正し、V字回復のために俊敏に動き出したのである。

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