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2015大学合格発表の季節(13)神奈川エリアの東大合格競争の失敗

☆今年の神奈川エリアの東大合格実績をみると、聖光、浅野、サレジオ学院の躍進、栄光とフェリスの激減。

☆聖光、浅野、サレジオ学院はがんばったねというわけだが、上記5つの学校は、東大を中心とするいわゆる難関大学合格実績競争において、独自性がない。

☆ほとんど同じような方法。つまり20世紀型教育。ということは、入学時に入ってきた生徒の成績に左右されるわけだ。今や、これらの学校は、SAPIXからの合格者が圧倒的に多い。ということは、SAPIXの偏差値の高い生徒をどれだけゲットするかという競争以外に勝ち組になる見込みはない。

☆開智や栄東のように、その影響下にないところでは、アクティブラーニングベースの最先端授業をやりながらでも、東大の実績を出せるが、神奈川エリアでSAPIXから高偏差値の生徒をゲットしたければ、SAPIXのニーズに応えるしかない。

☆応えずに、栄光やフェリスが21世紀型教育ベースにすれば、かなり地頭のよい生徒が入ってきているから、十分に捲土重来はあり得るが、そんな様子は見られない。我が道を行くのもよいが、それは外部環境が変わらないときの話だ。実にもったいない。

☆というわけで、神奈川エリアは、栄光、フェリスの実績を食い合っているだけであるから、どうも全体として勢いがない。

☆SAPIXは、東大合格実績もだし、21世紀型教育先進校、海城にむしろシフトするし、フェリスにではなく、JGにシフトするだろう。それゆえ、海城やJGの東大合格実績は激増する。渋谷教育学園グループへのシフトは完成したし。

☆麻布や開成、武蔵、筑駒もグローバル教育には力あを入れるから、神奈川エリアとは違い、新しい中学受験者層のニーズにもこたえられる。

☆攻玉社、巣鴨、本郷は、20世紀型教育を標榜しているから、いずれ受験者層のニーズに応えられなくなり、芝、開智、栄東にシフトしていく。

☆立教女学院、順天、かえつ有明、佼成学園など21世紀型教育の濃厚さの違いこそあれ、今後東大が求めるような知性を生み出していくだろうから、やはりシフトの流れが起こる。

☆また、共立女子、大妻中野、鴎友学園女子、成蹊もこのまま黙っているはずはないから、実績をだしていくだろう。

☆このように東大合格実績が、グローバル教育にシフトするから、神奈川エリアのようにクローズドな世界で椅子取りゲームをやっていると、エリア全体が衰退する。

☆それゆえ、桐光、公文国際、森村、洗足、山手学院のように、神奈川エリアの護送船団から外れて、独自の開明的な学びのシステムを創っているところに希望の火が灯るだろう。

☆3年後には、21会校のかなりの学校からも東大合格者は輩出されることになるから、東大進学の地図のみならず意味が相当変わるだろう。

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