公開 2015大学合格発表の季節(15)東大合格者7割、入学辞退?
☆共同通信 2015/03/28 10:02 によると、
主に外国人留学生を対象に、受験も授業も英語で行う東京大教養学部英語コース(PEAK)への合格者の入学辞退率が年々高まり、2014年度合格者(同年10月入学)の7割近くが東大を蹴って外国の有力大に進学したことが28日分かった。
☆優秀な留学生獲得を目指す世界の大学間競争に完敗を帰しているということを示しているわけで、グローバル人材やグローバルリーダーを育成しようという政策は完全に失敗。
☆問題解決となると、英語で行われる授業の選択肢を増やそうとか奨学金制度も欧米の有力大並みにしようということになる。
☆それはそれで重要であるが、制度のお話しとお金のお話しだけでは、留学生は魅力を感じない。
☆世界の学生は、制度=法律、奨学金=経済の話だけではなく、コンセプチャルな話=思想を最も大切にしている。自分の信念というものかもしれないが、その話をする大学側のスタッフがいない。
☆EU議会や欧州評議会のガイドをしてくれるスタッフに、人権のことについて質問すると、ドーっと彼らのそして公共的だという信念ベースで語ってくれる。
☆この間もUCLのアドミッションオフィサーと話をしていて、クリティカルシンキングとはいかなるものか尋ねると、明快に説明してくれた。米国のリベラルアーツと英国の大学の専門教育の違いについても、歴史をひもときながら語ってくれた。
☆思想について触れるろ非常に喜んで議論する。もちろん、エンロールメント戦略についても極めて実利的にリーズナブルに計算して話してくれる。
☆それは大学の教授もそうだ。シチズンコミュニケーションというレベルがきちんとあるから、その土俵では肩書やタイトルは関係ない。
☆しかし、日本は肩書やタイトルをとると、シチズンコミュニケーションの土俵がないから、まともな議論ができない。
☆もちろん、すべての日本人がなどということではないが、圧倒的にシチズンコミュニケーションができる人材は少ない。
☆それは、学校に行ったとき、あるいは自治体に呼ばれていったとき、感じる時が多い。なんでこの方たちは偉そうなのだろうと思ってしまう。たしかに私はタイトルはないし、ノーロゴだが、一市民として自由・平等・友愛を共有できるのではないかと思うのだが、おまえは業者だろうという扱いを受ける。
☆呼ばれていったから行ったのに、驚くばかりであるが、私なんかより外国の留学生は、もっと繊細にその不当さを感じる。つまり抜けきれぬ官尊民卑というやつだ。
☆そこがなくなって、シチズンコミュニケーションができるようにならない限り、優秀な留学生獲得を目指す世界の大学間競争で勝つことはできない。
☆もうお分かりのように、優秀な留学生獲得競争の波というのは、やがて、というより、すぐに、国内の大学受験生にも及んでくる。
☆優秀な人材の世界同時的争奪戦が始まっているのだということなのだ。もちろん、そんなことは戦後からすぐに始まっている。しかし、それは学者レベル→大企業レベルだった。
☆それが受験生レベルにまで及んでくるということ。18歳人口の激減と海外大学シフト。いずれ私大は、海外大学に統廃合される。結局、世界大学ランキング100位内は、私大がはやい。
☆ケンブリッジ大学日本○○カレッジキャンパスなんて2020年を待たずボコボコ生まれるだろう。
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