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21世紀型教育の第4の波 教育格差の解消のゲートへ

☆21世紀型教育の第3の波を考えていたら、どうやら第4の波がすぐ第3の波の向こうに見えてきた。80年以上前に設立した米国の名門プレップスクールChadwick Schoolのcore conpetenciesを見てみると、それがわかる。

Dsc_0927
(八雲の姉妹校ケイトスクールは、チャドウィックスクール以上に名門。八雲学園の衛藤先生が数学の先生方と対話しているシーン)

Critical & Creative Thinking
Character
Courage
Communication
Collaboration
Cultural Competence

☆改めて21世紀型スキルのほとんどが設立当初からあるのに驚く。ないのは、ICTスキルを育成することが柱として立っていないということ。もちろん、Chadwickでは、ICTを活用している。しかし、それをcore conpetencies として前面に出してはいない。

☆このことが何を意味するのか?

☆これは、教育格差でありマインド格差が横たわっているということなのである。パフォーマンスアートから乗馬まで、あらゆるリベラルアーツの教育環境が充実しているわけだが、幼稚園から高校まで800人ほどのスモール私立学校。

☆インディペンデントだから、学費は当然目が飛び出るほど高額。

☆オバマ大統領は、そこに目をつけた。この教育格差をなくそうと。そしてそれは落ちこぼれをなくすブッシュ前大統領のNCLBの手法ではなく、すべての米国の生徒が、Race to The Top.を目指せるような高度なスタンダードを全米に広げようというまたまた無体な教育政策だが、理想は実にすてきではないか。

☆それが、全米共通学力基準(Common Core State Standards: CCSS)の作成だ。2010年から準備が始まり、2014年実行。さて、その成果はどうだったのか。

☆各州の自治体が、保護者とワークショップをやりながら、意思疎通を図ったようだが、実際には、この基準をテストでクリアしなければならず、ものすごい競争的雰囲気だと知人から聞き及ぶ。

☆テストはコンピュータテストで、しかも記述式。3000億円以上の投資がされているようだ。日本とは桁が違う。経済活性化に教育が一役買っている。

☆しかしだ、記述式のテストをオンラインでやってしまう。カーンアカデミーもそのCCSSクリア対策に乗り出す。SNSはもはやそれを加速させるだろう。

☆これは確かに教育格差を払しょくする大きな動きになるかもしれない。トマ・ピケティの格差社会は止まらないというテーゼが崩れるかもしれない。

☆もちろん、そんな単純なものではないだろうが、21世紀型教育の第4の波は、やはり2089年に起こるのだ。

☆とりあえず、21世紀型教育の第3の波が、2057年にめがけてドッと襲う。教育格差、マインド格差はピークに達する。それが、格差解消の動きのエネルギーになる。そういうことだろうか。

☆しかし、人間同士の教育格差の次は、AIロボットと人間の葛藤が待っているかもしれない。問題解消は、やはり次の問題を生む契機に過ぎないのだろうか。

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