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第2回21会「思考力×教育力」セミナーの意味

☆3月21日(土)、工学院大学新宿キャンパスで、第2回21会「思考力×教育」セミナーが、開催された。

当日の模様ダイジェスト→第2回 21会「思考力×教育」セミナー 報告レポート

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☆このセミナーの意義は、文科省の教育制度に対応するためのものでも、塾業界の要望に応えるためのものでもなく、私立学校同志連合の独自の教育ビジョンであることが今までにない展開だ。

☆なぜこうなったのかというと、1957年のスプートニクショック以降本格化した教育の科学の夢の実現が、やっと2010年以降グローバルな動きとなったというのに、文科省の教育制度も、塾業界の要望もそれをうまくとらえていなかったからである。

☆それに痺れを切らした私立学校の中の同志が21会連合を、2011年に発足した。グローバル世界は、すでに21世紀型教育の第2の波にのり、第3の波の到来に準備をしている時期である。

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☆21世紀型教育の第1の波は、ポストモダニズムに呼応しているが、第2の波は、バウマンの唱えるリキッドモダニズムである。この本の原典は、2010年に出版されているが、邦訳は2014年である。日本の見識者の速度と世の中の速度感のヅレが見事に象徴されている。

☆すでに、第1の波の時にアクティブラーニングは生まれているが、それはあくまで、reactiveであり、第2の波はproactiveであることが、まだ日本では認識されていないというのが21会の立場である。

☆日本の文化の事情もあるから、ここは判断が難しいが、proactiveは、2020年の大学入試改革で想定されている「合科」という名称に相当する「思考力」そのものを学ぶシステム思考をデザインする手法である。

☆英米、欧州を中心とする高校卒業資格の科目には、いわゆる5科目以外に、哲学教科の試験がある。IBでいうTOKである。

☆世界のグローバル人材、グローバル市民は、この教科をリベラルアーツの端緒として中高時代に学んでいる。

☆もし本当にグローバル人材を育成しよとするだらば、この思考力の世界標準に対応せざるを得ない。

☆ただ、日本は、畳文化、風呂敷文化、茶室文化などがベースであるから、一石複鳥という合理的思考傾向にある。

☆国語で、数学で、社会で、・・・思考力も学んでしまおうという考えもある。しかし、いずれにしても、デカルトの「われ思考する。ゆえにわれあり。」という近代科学の出発点を連綿と考え続けてきた欧米の成果を無視することはできない。

思考の近代化

思考の現象学

思考の言語学

思考の認知科学


思考の脳科学

思考の人工知能科学

☆という流れの中で、日本の教育は、「われ思考する。ゆえにわれあり」の内包性も深めていない。

☆SGH、日本語IBが発展する中、この思考のパースペクティブを一気呵成に、教育AI革命にまで追いつくのは、至難の業であるのかもしれない。

☆しかし、そのことに気づいている、ミレニアル世代の学習塾の経営者は、会終了後すぐに飛んできて、意気投合した。

☆hour of codeでやっているように、思考も物語コードを創ることができるはずだからである。

☆わたしたち団塊断層の世代は、自分たちの生きてきたイメージを今の世界に押し付けるのではなく、そのイメージと現在を比較して、次の世界をシミュレーションする知恵を働かせなければならない。

☆それゆえ、21世紀型第3の波の到来を見抜かねばならない。それが子どもたちの未来を幸せにする生き方だろう。

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