« 新6年生のために(24) 中学入試はなぜ変わったのか?① | トップページ | 新6年生のために(26) 中学入試はなぜ変わったのか?③ »

新6年生のために(25) 中学入試はなぜ変わったのか?②

☆ハイレベル英語、アクティブラーニング、思考力テスト、ICT教育、グローバル大学、リベラルアーツ、1条校のインターナショナルスクール化という動きは、一つひとつは、21世紀に入るやいなや世に顕れた。しかし、これらすべてを学校全体で取り組んでいく動きは、2015年になって現れた。それはなぜか?

図1

Market_2

☆2020年大学入試改革の動きは今やだれでもが関心をもっているというほど広まっている。しかし、この動きは2009年のグローバル30という今でいうスーパーグローバル大学のパイロット版のような大学改革が行われた。もちろん、その前から留学生の対策など様々あるが、影響力があるのは、グローバル30だろう。

☆また同年、裁判員制度が施行された。経済はすでに金融市場が紆余曲折し、すでに市場に大影響を与えていた。facebookがこの年から急激に膨張した。そうそう忘れてならないのは、この年、ロンドンでATC21s(21世紀型スキルプロジェクト)が結成されたことである。

☆つまり、政治、経済、教育の分野は2009年から、すでに2020年を見据えていたのである。しかし、それは日本では、図1でいえば、社会を構成する一部である官尊民卑の一握りの人間の集まる政財官学だけで行われていた。

☆文化にもなっていないし、まして個人に浸透もしていない。ニッチな中学受験市場にその意識が広まるはずがなかった。

☆ところが、2011年3月11日、あの東日本大震災が起こった。私たちの社会を支える自然を思い起こす行動が起こった。学尊民卑や官尊民卑では解決しないこともメディアが露わにした。

☆SNSは個人とサブカルチャーの間で行われていたのが、ソーシャルアントレプレノイアーに衝撃の影響を与えた。もはやサブカルではなく、社会や文化にポジショニングを得た。

☆図1のような市場の構造が顕在化してきたのである。そして、もちろん、この社会にはグローバル社会がダイレクトに影響した。あらゆる市場構成要素が、グローバルな評判を得なければ日本という国が世界の信頼性を得られないことも表面に現れた。

☆だから、2020年東京オリ・パラ招致は、日本の信頼回復の使命も帯びて盛り上がった。オリ・パラの市場は、もちろん図1全体を考慮したものである。

☆ここに、ハイレベル英語、アクティブラーニング、思考力テスト、ICT教育、グローバル大学、リベラルアーツ、1条校のインターナショナルスクール化全体を学校で取り組むことの重要性はマインドセットされたのである。

2011年10月に21会(21世紀型教育を創る会)の発起人3人と支援者2人が集まり、それを構想した。その3人とは、平方校長(工学院)、大橋学園長(三田国際)、石川副校長(かえつ有明)であり、支援者とは鈴木裕之氏(株式会社スタディエクステンション)、本間(本間教育研究所)である。

☆2012年になるや、同志校が緊急ミーティングを開き、1年間ビジョンと戦略と戦術と組織体制のブレストを行った。

☆そして2013年5月31日、第1回21会カンファレンスを開催し、今日に到っている。この間に、21会校でなくても、21世紀型教育を独自に追及する学校が現れた。たとえば大妻中野や中村中のように。そして、2014年には、スーパーグローバルハイスクール(SGH)が立ちあがり、21会と同じようなベクトルで教育の改革が広まった。実際、21会校の中に、SGH指定校やアソシエイト校になったところもある。

☆2014年には、中学受験市場から首都圏模試センターが、新しい学びの動向のリサーチを開始し、その過程で、「希望の私学」という特集や21世紀型教育セミナーも企画した。New Power構想こそが中学受験市場を大きくする一要素であるという判断があるのだと思う。

☆スーパーグローバル大学構想も始まり、日本語IBの認定作業も進んでいる。2015年SGH申請もこの間終わったばかりだ。

☆21世紀型教育を創るベクトルは大きく浸透する準備はできた。しかし、中学受験市場では、自然とのかかわり、社会の準備、文化の準備は出来ているものの、サブカルチャーとして21世紀型教育が認知されていない。そのため、ざっくり40000人強の首都圏中学受験人口の中で、明確に気づいている人口は5000人強であろう。

☆それゆえ、2015年がエポックメイキングな中学入試であることに気づかない層はまだ多い。

|

« 新6年生のために(24) 中学入試はなぜ変わったのか?① | トップページ | 新6年生のために(26) 中学入試はなぜ変わったのか?③ »

中学入試」カテゴリの記事