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新6年生のために(36) 聖学院 「思考力研修」 学習する組織態

☆今年の中学入試で、またも高い人気を誇った聖学院。男子校で唯一の21世紀型教育推進校。未来からやってきた留学生を、グローバリゼーションの影から守る希望のジェダイ(もちろん本当は使徒なのであるが)であるSGT(スーパーグローバルティーチャー)8人が副校長清水先生のもとに集まり、2020年大学入試改革に耐えられるIB型思考力を育成するプログラム作りの研修を行った。

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ファシリテーターは、同校SGT本橋先生。21会(21世紀型教育を創る会)の思考力テストセンターのリーダーでもある。3月21日(土)第2回21会「思考力×教育」セミナーでも、思考力テストのワークショップのファシリテーターを工学院のSGT有山先生とコラボして行う。

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☆さて、このような研修を内製プログラムでできてしまうのは、SGTがたくさん存在しているからである。普通は偉い大学の先生に行ってもらい、おもしろかったが、授業にすぐに直結しない違和感を残すものだが、自分たちで作り上げたプログラムは、授業に結び付けたり、向上させたりというプラグマティックな視点が必ずあるから、理論とリアルが重なり合う。

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☆本橋先生からのメールの一部を紹介しよう。

「思考力とは何か」というところから始めて、お互いの考えをシェアし、発表していく。それをホワイトボードに書き、それを見ながら質問し意見を出していく。今まではなんとなく暗黙の了解の中でやってきたことが、視覚的にも明らかになっていくのはとても面白かったです。この研修を通して「思考力セミナー・テスト」の意義や意味を、互いに理解し、深めていくことができました。

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ビジョンをシェアしシステム思考をデザインしていく仲間がたくさんいることは何よりも得難く、心強いことだと改めて感じました。2015年もさらに思考力セミナーをブラッシュアップしていきます。ダイナミックに動いていきます。

反省点としては、ついつい私が意見を言いたくなってしまうこと。ファシリテーターって少し孤独ですね(笑)。グループに入って一緒にディスカッションをしたい衝動を抑えるのが大変でした。

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☆この文章の中には、重要なキーワードがたくさんある。ビジョンのシェア、チームワーク、ファシリテーター、ディスカッション、システム思考、デザイン、反省つまりリフレクション・・・。

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☆これらは、学びの組織態特有のコンセプトを形作るキーワードである。SGTsのチームワークは、学びの組織態になるのが特徴的で、互いに学習者となるから、オープンマインドな状態になる。新たな問いを立ち上げ、自分の探究活動のモチベーションがアップする。

☆そして、この学内の小さな渦は、大きくなって学内の先生方を巻き込むだけではなく、生徒も巻き込んでしまう。さらに、内製的といっても閉鎖的ではない。その証拠に聖学院のSGTsは21会校のSGTsとコラボ研修を頻繁に行っている。

☆ちょうど昨日、東大で行われたとあるセミナー終了後、ボストン大学の教師教育学の国際的リーダーであるアンディ・ハーグリーブス教授と話したところ、このような教師のコミュニティこそChange the worldには重要であるということだった。

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☆そして、聖学院SGTsの研修は、思考の段階であるブルーム型タキソノミーにビゴツキーの最近接発達領域の考え方を統合して、螺旋型タキソノミーについても議論したという。生徒1人ひとりの才能を開花させるSGTsの面目躍如たるクリエイティブな研修となったようだ。

☆今年の中学入試は、大学合格実績や偏差値をベースにするOld Powerの勢力に、学びの組織態を教師と生徒がシェアしIB型思考力を広げ深めていくNew Powerが誕生した。

☆聖学院は、このNew Powerのコアな渦を生み続ける希望の私学である。

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