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新6年生のために(27) 中学入試はなぜ変わったのか?④

☆今年2015年段階では、首都圏中学入試の新潮流は、まだ受験人口の13%程度である。これをパラダイムシフトとみるか、一過性の動きとみるか。それは、数字をいくら見つめていてもわからない。やはり市場の構造がどう変化したかということをリサーチしなければならない。

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錦織圭公式サイトから)

☆昨年までは、やはり東大ピラミッド大学合格群の実績競争で、中学受験市場は成り立っていた。だから、個人―社会―文化という小さなサイクルで、ニッチナ市場を形成し、それなりに持続していた。

☆ところが、今年2015年中学入試は、個人―社会―文化―技術―サブカル―自然という市場構造が回転しはじめた。そのことに気づいている個人はまだ13%くらいなのだが、この市場構造が広がっていけば、中学入試市場も相当影響を受ける。

☆この新しい受験市場の構造の社会はグローバル社会が接続しているから、どうしてもハイレベル英語は欠かせない。おろしも2020年オリ・パラに向けて、東京都も動いている。

☆そして、スポーツといえば、お家芸は団体戦だった日本であるが、錦織圭選手や羽生結弦選手の大活躍で、個人におけるグローバルアスリートへのあこがれも膨らんでいる。つまり、個人の挑戦する力と英語力に憧憬なのである。

☆それもあってだと思うが、アクサダイレクト生命保険株式会社が実施した、0~9歳児の母親2,080人に対する「子どものおけいこ事に関する意識調査」によると、もっと早くから習わせずに後悔したおけいこ事を聞いたところ、上位3種は「水泳」が18.4%、「習字」が11.9%、「英語・英会話」9.5%となりなったという。

☆この3つは、こう置き換えることができる。「リスクテイク」「パフォーマンス」「グローバル」であり、首都圏中学入試の新潮流に気づいているNew Powerグループ13%に比率的には重なってくるというより多いかもしれない。

☆つまり、今後このおけいこ事グループが、中学受援の中でも21世紀型教育の潮流に流れ込む可能性がある。首都圏模試センターの北一成氏は、今年すでにその兆候をみている。「英語入試」「思考力入試」という今までとは違う学びではいるゲートも用意されているとあっては、十分に誘えるだろう。

☆それとやはりサブカルは大切だ。実は木曜日の19時から20時は、フジテレビで「VS嵐」を、TBSでは「プレバト!!」を放映している。視聴率はそれほどでもないが、同じ時間帯に流しているのだから、しかたがあるまいが、両方足せば20%は超えるだろう。

☆大切だというのは、45歳前後の世代の母親(受験生の保護者)が見ている可能性が大だからだ。「VS嵐」で繰り広げられるバトルゲームは、要は「体験学習」である。アクティブラーニングが目に焼き付くはずだ。

☆それから、「プレバド!!」は、タレントが俳句や生け花の作品をつくる。専門家が「才能アリ」「ど凡人」「才能ナシ」と判定し、ほんの少し手を加えるだけで、才能ナシが、才能アリに変身するという話。これは思考力セミナーで、ファシリテーターの一言で、ぐんと成長するシーンと重なる

☆45歳前後のミレニアル世代が、果たしてテレビというメディアをどのくらい活用しているかどうかはわからないが、最近のバラエティ番組が体験学習や成長もの、アクティブラーニングのプロトタイプであるとみなすこともできる。

☆このことに気づけば、もっとサブカルは21世紀型教育とシンクロするはずだが、今のところ、その一見異質のものを結び付けられるセンスのある方にしか、21世紀型教育の有効性は気づかれていないということか。

カンニング竹山、ピース綾部、なだぎ武が出演する「判事マツケン~一刀両断!? 天才たちの“破天荒人生”~」(NHK BSプレミアム)が昨日2月28日(土)に放送されたが、これはサンデル教授の問答法という古典的対話講義をアクティブラーニング系にして、ワクワク感を増幅していた。

☆あとは、直接21世紀型学校の学園ドラマが、「ドラゴン桜」のようにプロデュースされ、放送されれば一気呵成なのだが。いずれ、AIロボットやタイムマシーン仕立てでSFサスペンス風に編集されて放送されるときが来るだろう。

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