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新6年生のために(32) 桐光の本格的リベラルアーツ

☆大学合格発表の季節、桐光学園のMARCH合格総数ナンバー1であることが、サンデー毎日2015.3.15の大学通信の記事で取り上げられていた。桐光当局は、生徒1人ひとりの生き方や道が重要で、大学合格実績競争をすることは目的ではないだろう。

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☆それでも、私立学校は、生徒が集まらなければ教育そのものが成り立たない。つねに、経営の倫理と教育の論理はジレンマに陥る。この季節も、大学合格実績競争など関係ないが、大学通信が競争を創り出すため、無視するわけにはいかない。

☆しかし、この大学通信の大学合格実績による高校の序列化は、絶対的な尺度ではないのだから、サンデー毎日や週刊朝日による大学合格実績競争のパラドクスを生む。この競争から抜け出ようとする学校こそが優れた教育の質と経営の倫理が盤石な学校であることがわかるからだ。

☆その象徴が桐光である。大学受験というゲートがあり、そのゲートをくぐりぬける資格に学習指導要領の範囲の知識とそれを使って考える力が必要なのだから、あくまでそのゲートをくぐりぬける力をつけるために桐光は情熱をかける。

☆結果、大学通信が集計して、序列化してくれる。本意ではないが、桐光の生徒募集にとっては好循環だ。

☆しかし、経営の倫理としては、それをPRの目的にはしない。PRはあくまでも市場が自由にやればよいのである。

☆大事なことは教育の論理である。学習指導要領の範囲の知識とそれを使って考える力を学ぶ場のシステムのパワーアップに毎年挑戦する。その挑戦の象徴が、「大学訪問授業」だ。

☆今回、今までの大学訪問授業から、「考える方法」というカテゴリーで再編集した新書が出版された。

☆言葉も科学も社会も自然も常に変化し、その法則を突き止めようとすると手のひらからするりとこぼれてしまう。真理はつかんだと思うや雲散霧消するという真理。「考える方法」では、異分野の7人の見識者が、異なる視角から語りかけるが、知の限界を証明し、限界を乗り越えるために「考え続ける」本物のリベラルアーツの学びの場を、生徒の内面に生み出す。

☆こんなことをやらずとも、MARCHの大学に入るゲートをくぐりぬけることはできる。にもかかわらず、もう7年以上毎年毎月実施している。

☆このような学びの体験ができる桐光とまったくそんなことはやらずに、いわゆる大学受験勉強に終始する学校とどちらが教育のクオリティは高いのだろうか。

☆大学通信は、MARCH合格者べスト20校を公表している。一見大学合格実績の競争があるように読者の目には映る。しかし、慧眼の読者は、この20校の中で、桐光のような本物のリベラルアーツが、生徒1人ひとりの内面に広がる学校はどこだろうとみる。

☆大学合格実績が変わらないのであれば、違いは何かを誘うのが記号の特色である。大学通信は、読者に学校のクオリティを見抜く目を養うことをアフォードするのである。

☆その基準のシンボルの一つが桐光の取り組みである。

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