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新6年生のために(35) 武蔵の入試問題「国語」は思考力の基礎

☆武蔵の国語の入試問題は、麻布同様中学入試問題の珠玉。今年も、受験生は、7000字のエッセイを読んで、基礎知識とテキスト理解力をベースに、思考の洞窟を探検していった。

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(国語で80点とっても合格できないなんて、なんてもったいないのだろう)

☆結論から言うと、武蔵の「国語」の問題のみならず、算数、社会、理科の問題も、学内で合意されているかどうかは、わからないが、認知心理学的な1つの共通した「思考力」、つまり、ブルーム型の「タキソノミー」に準拠した丁寧な問いの構造で作られている。

☆ブルーム『型』としたのは、ブルームの考え方はIBやPISA、CEFR、次期改訂学習指導要領などにも影響を与えながらも、進化し、そのバージョンは扱う人々によって、多様多次元がゆえに、「型」とした。

☆このタキソノミーにしたがって、武蔵の国語の問いを分析すると、

知識・・・問1(1)、問6

理解・・・問1(1)(2)

適用・応用・・・問2(一見理解領域なのだが、パラダイム逆転換というジャンプが必要がゆえに)、問3(これもテキスト内にヒントはあるが、地の文ではなく、レトリックの表現を理解するには、やはり次元が上がるから)、問4

分析・統合・・・問5(「和」と「間」の結びつきは、一見異質のものである。その共通点は、テキスト内では、それぞれの特色にあるが、それ自体を統合する思考は、自ら行う必要がある)

☆「和」が調和を生み出し、「間」が最適な状態をつくるものであるところまでは、分析可能であるが、調和と最適の共通性をどのように説明するかは、統合であると同時に、ある意味創造ないしは自己決定という判断力を要するかもしれない。

☆何より、「倭」と「和」の違い、近代以前の「和」と近代以降の「和」の違い、近代以前の「和」と「間」の共振性を考えていく過程はスリリングで、その過程で私たちが日常の先入観として抱いている「和」のイメージを崩し、幻想から解放される問題。

☆これぞ思考力で、この問題を80点とっても合格できないとする武蔵は、ここにおいてあくまで、この思考過程を「国語」の読解問題内に閉じ込めている。そこが問題だ。

☆グローバルな学習では、これは教科学習ではなく、thinking about thinkingという思考科目として設定されている。

☆武蔵の入試問題は、ルビンの壺で、国語や算数、理解、社会という「図」がその背景の「地」の領域である「思考力」が、反転して「図」になっている。

☆もはや、その反転した「思考力」で合否を決めればよいのに、常識的に図である「教科」の点数の総合点で合否を判断している。「思考力」と「4教科合計」の関係で合否を決めれば、潜在的才能児を合格させることができるはずだ。

☆いずれにしても、武蔵が見逃している才能児の思考力そのもに注目しているのが21会(21世紀型教育を創る会)の各校が開発・実施している「思考力テスト」。その対策講座が「思考力セミナー」。

☆3月21日(土)、21会「思考力×教育」セミナーでは、受験生は「思考力テスト」のワークショップである「思考力セミナー」を体験できる。4月前に、受験生の皆さんには、学びの達人の極意を体感して欲しいし、保護者の方や教育関係者の方には、才能児を見出すゲートキーパーの目をいっしょに身につけたいと願っている。

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