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続大妻中野はなぜ強いのか

☆昨年10月、希望の私学大妻中野の授業を取材したときに、大妻中野全体に染み渡る「強さ」を感じた。もちろん、物理的強さではなく、精神的なというかビジョンを見据える構えというか、そのような気概に満ちているという意味での「強さ」である。

参照)大妻中野はなぜ強いのか

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(3月25日大妻中野中学高等学校合唱部の定期演奏会当日のリハーサル風景)

☆その「強さ」さを今回さらに確信するに至った。3月25日、なかのZEROホールで、大妻中野中学高等学校合唱部の定期演奏会があったが、当日のリハーサルを取材できた。プログラムはNHKコンクールの課題曲とミュージカルリトルマーメードが中心に構成されていた。

☆私が取材にいったときは、ちょうどミュージカルのリハだった。そして、そのとき、あっ!これだと思ったのである。

☆演奏会本番前だから、通しでリハが行われていた。部員177名が、それぞれのロールプレイを行うわけであるが、極めて重要なのは、ホールという空間全体を楽器としなければならないところだった。

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☆自分ひとりのロールプレイが、自分の身体で行われているだけでは、ホールという空間は楽器にならない。自分の身体が小さな楽器になって音を出しているに過ぎない。

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☆自分の音を、ダンスしながら震える身体楽器で奏で、それがホールという空間楽器に共振するように、反響を身体で感じながらリハは行われていく。しかも、さらに重要なのは、177名のロールプレイが、それぞれの奏でた音を打ち消し合ってはいけない。

☆共鳴音を空間と増幅しなければならない。リハでは、宮澤校長先生をはじめとする4人の顧問と部長などのリーダー、そしてなんといってもOGのサポート部隊も加わって、空間の各所で聴覚から身体に染み渡る合唱、ソロ、そして視覚に入り込むダンスパフォーマンスやライトの演出との連動が、自分たちの身体楽器を震わし共鳴音を出させるのかどうか確かめるために空間に溶け込んでいた。

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☆一回目のリハが終わると、宮澤校長を中心に「ダメだし」というリフレクションが行われた。集中と緊張がほどよい心身弦を創り出す。その響きが互いに心地よく響けば、ますますその集中と緊張は心身弦の響きを美しくし、聴衆を世界に導く共振音をシェアできる。光と音響、朗読の演出は、そのシェアをさらに心の底深くに響き渡らせる。

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☆部のリーダーからも緻密な振り返りがあり、そのあと各パーツごとにリフレクション。

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☆半年かけてほぼ完ぺきな状態にもってきたこの瞬間にリフレクションを行っているその姿を目撃できたことはとても幸せだった。

☆なぜなら、1人ひとりが、完璧な状態とは何か意識できそれを実際につくってきた体験から、多角的な視点を形式知化できている。もちろん、演戯はそれを再び暗黙知化することだが、この暗黙知→体験→振り返り→形式知化→暗黙知・・・という循環こそ、パフォーマンス→リフレクション→プロトタイプ→パフォーマンス→リフレクション→リファイン→パフォーマンス→プロトタイプ・・・というアクティブラーニングのコアコンピテンシーである。

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☆米国カリフォルニア州にある名門チャドウィックスクールは、このコアコンピテンシーを6Cとしており、ダンス、ドラマ、ミュージカルなどアートを大切にしている。もちろん、ハーバードやスタンフォードに大量に進学していく。

Critical & Creative Thinking
Character
Courage
Communication
Collaboration
Cultural Competence

☆大妻中野もまったく同じではないか。大妻中野の強さとは、世界を舞台にした時に本領を発揮する教育の質だということであろう。

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☆そして、いよいよ最終リハーサルへ。私はそこで次に移動しなければならなかった。後ろ髪をかなりひかれたが、本番はホール中がピュアな涙の海になるのは間違いないと思いながら、立ち去った。この予想はもちろん的中。諸橋先生のfacebookやメールからその様子を知らされたのである。











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