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首都圏模試センターのデータ斜め読み[01]4月統一合判 慶応志望者数

首都圏模試センターの4月実施の「統一合判」のデータが公開されている。同センターサイトによると、≪小6第1回「統一合判」の受験生数は、最終的に前年同期を上回る9,066名 (前年比103%)。2007年のリーマンショック以来、中学受験生数が年々少しずつ減少に向かって以来、この数年の4月の模試としては、最も多い受験生数となりました≫とある。

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☆この勢いは、今年の中学受験生が増えた動きをさらに強く支えることになるだろう。

☆本格的なデータ分析は、同センターのシンクタンクが行うだろうから、私はこのデータを斜め読みというか拾い読みをしてみたい。

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☆数多くあるデータの中で、主に見ていくのは、「志望校別度数分布表」なるもの。「統一合判」受験生数が前年比103%になったというのは、すべての学校の志望者が増えたというわけではもちろんない。増減は学校によって違う。

☆そんな中、慶応グループはすべて増。同センターは、今年11月29日に「最難関模試」を新設しているから、昨年までとは違い、偏差値層の幅が広がったのだろう。しかも、首都圏模試の父母会は、他の模試の父母会と違い、受験業界の重鎮方が話す。必ずしも首都圏模試に所属しているわけではないメンバーが揃うわけだから、さまざまな角度から最前線の受験情報がゲットできる機会があるのだ。

☆だから、2020年大学入試改革の新テストの動向など、彼らは、はやくも一斉に語っている。これは他の模試にはない大きな特色である。

☆だから、この新しい動きに敏感に反応する私立中高一貫校を目指す受験生は、首都圏模試を受験する。つまり、生徒のみならず保護者も共に学べるのが首都圏模試の父母会の特色。

☆慶応グループの志望が軒並み増加したのは、高偏差値の学校で、常に新しい動きに敏感で、なおかつAO入試など真っ先にけん引した先進的慶應義塾大学の附属校であるからなおさら、慶応グループ志望の保護者にとっては、新しい情報が魅力になる。

☆2020年大学入試改革の学校情報だけではなく、そこに対応すべく新しい入試を開発している学校のテスト情報も他の模試センターより多く流れる。

☆今後の教育は、中高大にいたるまで、情報が大切だし、グローバル大学入学準備教育の情報まで射程にいれなければなるまい。

☆その情報源が首都圏模試センターにあることに気づいているNew Powerの受験生の保護者が同センターを注目しているのだろう。慶応の志望者数増にはそれが如実に反映している。

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