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21世紀型教育を求めて≪16≫ 桐光 現実を根源的に問いかえす

☆今年も、桐光学園は、334ページもの本を出版した。昨年1年間の大学訪問授業の集大成「高校生と考える日本の問題点」(2015年4月左右社)がそれである。

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(今までの本は、ちくまプリマー新書とコラボして、テーマ別に新書版に換骨奪胎して新たに出版されてもいる。)

☆村上校長によると、昨年4月から11月までに行われた大学訪問授業全20回分が収録されているというから驚きだ。月に2回以上行われていることになるからだ。

☆それにしてもいきなり内田樹さんの、桐光学園生にも迫る根源的な問いからはじまる本書。すさまじい人間の生き方を突きつける渾身の一冊になっている。

☆今ちょうどオバマ米大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長がパナマ市で会談したことが話題になっている。内田樹さんが、歴史というのは、一瞬一瞬が激動の不安のゆさぶりである。グローバリゼーションのような激動は今始まったわけではない。自分が生まれてから、世界の政治体制を揺るがすような大きなゆさぶりにはこれで3回直面したことになると。

☆そして、その最初がキューバ危機だと語った。内田さんのトークはかなり挑発的なレトリックが使われるから、そこはテキストクリティークして高校生は聞く必要があるけれども、実はキューバ危機は戦争と平和の問題を解決するにはいかにすべきかを世に突き付けた。1970年代の天安門やフランスの学生による革命、日本の全学連などの世界同時革命闘争などは、世界を民主化への道に導いた。そしてグローバリゼーションは、世界の株式会社化の蔓延とその破たんを通して、資本主義そのものの新たなシステムへの道を開くというものである。

☆このことを桐光の生徒はしっかり傾聴しているから、今回のオバマ大統領とラウル・カストロ国家評議会議長との会談は、新たな株式会社化のマーケットの広がりであると同時に、新しい資本主義が出現する契機になるかもしれないということを察知できる。

☆時事問題を表面的に知識として情報処理をするのではなく、根源的な問題に立ち戻って読み解くことができる。

☆「日本の問題点」は、まさに物事を表面的にしかとらえない日本の現状を根源的に問い返す書である。

☆高校1年生から、このような先輩から受け継がれてきた「大学訪問授業」のリソースを使って、真のグローバルエリートになるために、エッセイライティングのトレーニングが始まっていると聞き及ぶ。このような根源的な教育とアクティブラーニングやICTなど21世紀型スキルが結合することによって、桐光学園の21世紀型教育は、生徒の真のグローバルエリートの道を拓いているのである。

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