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21世紀型教育を求めて≪19≫ 21世紀型教育を牽引する21会!

☆グローバル教育、アクティブラーニングといった言葉を耳にしない日はないと言っても過言ではない今日。OECD/PISAと日本政府・文科省は“21stCentury Education”に共同で本格的に取り組む姿勢を見せ、その動きを<政策対話>と称している。

☆21会(21世紀型教育を創る会)としては、そのような動きは歓迎である。ただ、その<政策対話>は2030年に向けてというかなり中途半端なパースペクティブ。21会としては、2045年、2089年というスパーンで21世紀型教育を捉えているから、<政策対話>は参考にはなるが、もう少しクリエイティブであることを期待したい。

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(すごいメンバーが集まっているが、税金どれくらい使うのだろう。投資なのか、無駄遣いなのかは不明)

☆ともあれ、その21会であるが、ますます21世紀型教育を牽引する動きになってきている。

☆メンバー校は今年度は14校であるが、そのうち順天、佼成学園女子、富士見丘はSGH(スーパーグローバルハイスクール)指定校である。21%がSGH校というのは、21会のグローバル教育、アクティブラーニングを含めたカリキュラムイノベーションの動きがいかに活性化してきているかを物語っているといえよう。

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☆また、21世紀型教育といっても、第1の波、第2の波、第3の波と差異があり、ほとんどの私立学校の21世紀型教育がまだ第1の波に乗っているのに対し、21会校は、まずはすべて第2の波に乗っている。

☆第1の波は、国際理解教育の延長で、CEFRレベルのB2の英語力、海外研修、短期中期留学などを実施。帰国生も受け入れるが、彼らに東大の実績をかせいでもらうという作戦が本音といったところ。

☆これに対し、第2の波は、CEFRレベルでC1英語教育、海外研修、中長期留学プログラムの完備、帰国生もたくさん受け入れるが、国内大学受験勉強ではなく、グローバル大学入学準備教育にシフトしている。そしてこれらのビジョンを実現するためにアクティブラーニングをベースとしてカリキュラムイノベーションを実施。

☆さらに、第3の波は、以上のような第2の波で実践していることに、アセスメントの大進化を試みる段階。実は桜丘がICTメディアに頻繁にICT教育の先進的グッドプラクティスとして紹介され、第2の波から第3の波にシフトするのは時間の問題になってきた。

☆かえつ有明もまた、今年度から「知のコード」の本格的取組みを開始。工学院は、すでに「思考コード」をシラバスに埋め込むところまで到達し、専任教員のみならず非常勤講師の研修まで進めている。

☆三田国際は、エンパワーメント評価を、ネットワーク上で行えるように開発し、6月にはお披露目できそうであるということ。つまり、桜丘、かえつ有明、工学院、三田国際は、第3の波に乗ろうとしているのだ。

☆実は、富士見丘も昨年はSGHアソシエイト校、今年度SGH指定校とジャンプしたわけだが、その過程で、中学にもSGHのベースとなるアカデミック・スキルの基礎を身につけるアクティブラーニングプログラムを鋭意作成中で、その段階でコードとルーブリックを融合したアプリを開発する予定でいる。

☆八雲学園も、従来行事という枠組みでとらえていたプログラムを、アクティブラーニングとして全面的に換骨奪胎し、アイビーリーグの一角であるエール大学との交流を深め、全米トップクラスのプレップスクールで、八雲の姉妹校ケイトスクールとさらにアカデミック交流を深めてもいく。つまり、21世紀型教育のスキル部分以上に21世紀型教育の根源的グローバル教育(IBもこれをコンセプトに取り入れている)を脱構築する動きをスタートしている。アセスメントをICT化するや、いきなり第3の波に一番乗りするかもしれないのだ。

☆かくして、21会校100%は、21世紀型教育第2の波に乗り、43%は第3の波にはやくもシフトしようとしている。

☆この動きは、当然C1英語とアクティブラーニング、ICT教育の三位一体イノベーションによるものであるから、結果として、一気呵成に久しく固定化されていた受験市場の偏差値ランキングの下剋上も生み出すことになる。

☆もちろん、21会は、高偏差値の一握りの生徒だけがアカデミック領域を占拠することを許さないという信念をもっている。高い思考レベルでの平等性を提唱している。だから思考力テストという異才発掘入学試験も開発しているのだ。

☆いずれにしても、≪21世紀型教育≫という領域は、つい昨年までは21会がなんかやってるぞ~的な評価だったが、今年2月以降急に注目を浴び、今度はグローバルな視野で語られる領域へと普遍化したのである。実に楽しみではないか。

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