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21世紀型教育を求めて≪39≫三田国際のSGTな頭脳集団

☆三田国際は、4月のオリエンテーションをベースに、授業がスタートし始めた。オリエンテーションでは、まず1人ひとりの未来への成長物語のテーマを見つけるワークとそれをシェアする物語の二重らせん、つまり人格のコアを形成する学びの場だったのだと思う。

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(10分間の休み時間に中学の研究スペースに戻ってきたSGTな頭脳集団。これでも全体の3分の1ぐらいだというから、三田国際のSGTの層の厚さには驚くべきものがある)

☆自己と他者の精神的プラットフォームがあるということは、そこをベースに未来の自己の成長物語を描く準備ができたということ。

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(SGTマイスターの田中先生の現代社会は日本のすべての高1生が受講すべきである。それほど貴重な授業だ)

☆だがしかし、田中先生は高1の現代社会で、1人ひとりが物語を創造できたとして、社会はどうなのだろう。もし物語化できない現代社会だとしたら、そこでの物語創造は何か意味があるのだろうか?

☆オックスフォード大学の口頭試問で問われるようないまここで本当の問題は何かを生徒につきつける。

☆はじめ生徒たちは、「八日目の蝉」(角田光代さん)の小説の分析をして議論し合っていた。小説の世界の話だから、議論は楽しい。対話も弾む。プレゼンも堂々たるものだった。

☆しかし、その小説の世界はフィクションでありながら、現実の身近な世界にあふれていることでもある。精神分析というモダニズムの闇を物語分析して救済する手法が成り立たない現代社会。

☆理不尽という「理」さえない人間の排除システムが世界中に蔓延している。バグを消去するようないとも簡単な存在の破壊。

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☆小説を分析する段階では、他人事だった。しかし、田中先生との対話にシフトした段階では、どんなにアイデンティティを大切にしていてもいつそれを破壊されるわからない現実の問題に直面させられた。教室は急に深い思考の洞窟に変わった。

☆20世紀型教育、つまり知識を憶えようなどいう教育は、これからの生徒にはなんら役に立たない。大学入試改革があるからなんていう皮相な理由ではない。

☆知識を憶えるという行為自体が、アイデンティティとか本質的存在とかがどこかにあるという前提だからだ。その前提が忘却されようとしているというハイデガー的な牧歌的な哲学なら、本質を回復すればよいという話になる。

☆しかし、忘却ではない。破壊!なのだ。喪失なら探せばよいが、無化されるのだ。20世紀型教育は、ネガティブなイメージはまだ実数解だ。

☆しかし、21世紀型教育におけるネガティブなイメージは虚数解である。ネバーエンディングストーリーでは、まだ救いの白い龍が現れるが、2045年に向けて現代社会は無限ではなく、無が訪れる。

☆この現代社会の本当の問題を、感覚的に気づいているミレニアル世代の受験生の保護者が、三田国際の教育でわが子を守ろうとしているのだ。

☆21世紀型教育が解決しようという問題は、20世紀の問題ではない。いまここにある21世紀の問題それ自体だ。本当のグローバルリーダーはそこで活躍する以外に誠の道はない。

☆この覚悟がない学校は、すべてフェイクである。バグとしてやがてあるとき突然消去されているだろう。そんな学校を選んだらたいへんだ。

☆三田国際のオーセンティックな21世紀型授業については、じっくり考察していきたい。いずれ21会サイトに論考を掲載しようと思う。

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