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アクティブラーニング Ideaを生み出すために(01) モチベーションとインセンティブ

☆アクティブラーニングの本位は、多様なアイデアがイデアというコンセプチャルな段階にジャンプする「交流知」のトポスであるということ。これ以外に2045年問題を乗り越えることはできないだろう。2020年問題である大学入試改革はその通過点に過ぎない。

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☆そのアクティブラーニングの本位をかなえるために、推奨本がある。それは「クリエイティブコンサルタントの思考の技術」ケビン・ダンカン著(かんき出版2015年3月)。原題は、“The Ideas Book : 50Ways to generate Ideas more effectively”。

☆たんなるハウツー本だと思ったらそれは浅薄である。ここには、すべての子どもが、最近接発達領域をどのように発見し、ジャンプするようになるのか。そのジャンプはブルーム型タキソノミーでいえば、最終的にはレベル6を超えてしまうものでもある。

☆50分前後のアクティブラーニング型の授業や研修、ワークショップの流れに、この本にあるアイデアプロットを幾つか活用するだけで、視界が開かれるであろう。ただし、そのためには、語られていない背景や周辺情報を結合しながら読み解く必要がある。シンプルで、30分もあれば読めてしまう本がゆえに、そこに気づくかどうかが肝となろう。

☆たとえば、モチベーションを生み出す関連性の次のプロット。

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☆本来は三角ではなく、サークルの方がモチベーションがわいてくるイメージなのだが、「意志」の強さを片方でイメージできるように三角形が選択されたのだろう。図形は記号の意味もある。セレンディピティが高まるのは、記号の徴に気づく<とき>。このシンプルな図にはそんな意味もコノテートされている。そうそうデノーコノ関係は知っておいた方がよいだろう。

☆モチベーションは、自己マスタリーができる関係性があり、自律という関係に貢献できる自由があるとき、高くなる。

☆しかし、目的があると、結局はやらされ感満載になって、モチベーションは下がるのではないか?

☆まず、目的に関してそのような感覚があるかどうかがポイントだ。その感覚が、モチベーションが燃え出でる目的とは何だろうという疑問を導くからだ。

☆「自己マスタリー×自律」と「目的」のジレンマを乗り越えるにはいかにしたら可能なのか?このプロットはダニエル・ピンクから借用しているのだが、さすがはピンクで、目的を「自分より大きな存在のために何かをしたいという切望」なのだというのである。もはや目的というより、パースペクティブとかビジョンということではないだろうか。

☆つまり、次元が上がったのである。この次元が高くなるという感覚こそ、ジレンマを解く際のキーであるが、この自分より大きな存在のために何かをしたいという切望こそ、内的インセンティブである。

☆アクティブラーニング型の授業や研修、ワークショップでこの意味での内的なインセンティブを各人が持てたなら、それはアルファーだけれどオメガでもあるぐらい一瞬の永遠がそこに広がるだろう。これさえあれば、受験勉強なんてなんなく集中して乗り越えられる。それ以上の次元に立つわけだから。

☆そうそう、忘れてはならないことは、上記プロットは三角形の中に、システム思考/デザイン思考の種が植えられているということ。そして、この三角形は実はトポロジー的存在で、実際にはサークルでもスクウェアでもなんでも実は同じで変幻自在、拡大縮小自由自在なのである。自由とはトポロジー枠に支えられているのである。

☆だから、自由なシステム思考/デザイン思考の花が開く。そのとき花が倒れないように支えるのはトポロジー枠である実は大地なのだ。

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