« 21世紀型教育を求めて≪55≫ 学校と塾の境界線の越境の予感② | トップページ | 5月17日東京私立中学合同相談会開催(1)プログラム創出競争へ »

5月17日東京私立中学合同相談会で私学の魅力を語る予定

☆明日5月17日(日)、東京国際フォーラムで、「東京私立中学合同相談会」が開催される。個別相談コーナー以外に、セミナーコーナーやワークショップコーナーもある。

Speach2

☆そのセミナーコーナーの第2部で「未来を牽引する私立学校」という題目で語ることになっている。果たして私で適切なのか不安もあるが、私立学校の先生が話すと自画自賛になってしまうと遠慮がちにいつも控えているところを話すというのなら、がんばれるのかもしれないと思う。

Speach1
☆そして、その私学の本当の魅力が根っこにあるからこそ、そこから自分の子どもの才能の花が開くのであるが、根っこから芽が出て、枝が伸び、葉が広がり、花が咲き、実を結ぶには、21世紀型教育の環境が必要であることも語ろう。

☆どんなに素敵な種があっても、環境が変われば、花開く条件も変わる。その条件が21世紀型教育だろう。不易流行とはそのことではないか。

☆そして、今その根っこの魅力が注目を浴びていることも伝わるように話したい。2020年新テストに対応できるのはたしかに私立学校であるが、その本質は決して公立では果たせない、歴史的根拠がある。

☆その歴史的根拠のメタファーを、芥川龍之介が「赤い鳥」創刊号に寄せた「蜘蛛の糸」という物語に託して書いた。3人の息子に、阿鼻叫喚を脱するには、ファシズムでも社会主義でもない世界を創る以外にないのだと。

☆長男ヒロシは俳優・演出家になり、三男ヤスシは、音楽家になった。次男タカシは、龍之介の志を継いで小説家の道を歩むも第二次世界大戦の戦地で命を落とす。

☆さて、その阿鼻叫喚を脱するかなたは何なのだろう。それは≪私学の系譜≫の志だ。芥川龍之介は、おそらく明確にそれを意識はしなかったが、何かがそこにあると感じていたに違いない。

☆もし明快に意識していたら、龍之介の人生は変わっていただろう。

☆とにも、中学入試で必ず出題される物語のルーツである芥川龍之介をトリーガーにして話すことができたらと思っているが、果たしてうまくいくかどうか。

☆いずれにしても今年は、スーパーグローバルティーチャーという新しい私学人を探せというメッセージはしつこく語りたい。

☆2020年新テストは、その内容がどうあれ、完全に旧社会システムは機能不全を起こしているがゆえに、新しい21世紀型社会システムを構築しなければならないとのだという宣言の象徴である。

☆幕藩体制が完全に機能不全に陥ったとき、吉田松陰、江原素六、福沢諭吉、新島襄などの私学人は新しい世界を創るのに命をかけた。

☆その新しい世界が創出されるシフトチェンジの規模は、そのとき以上であるのが今だ。多くの私学人が新しい武器を装備して、立ち臨むときがいまここでということなのだ。そのような新しい私学人をSGTと呼ぶのである。

|

« 21世紀型教育を求めて≪55≫ 学校と塾の境界線の越境の予感② | トップページ | 5月17日東京私立中学合同相談会開催(1)プログラム創出競争へ »

私学の系譜」カテゴリの記事