« アクティブラーニングとは何か?(3)ストラスブールでポストイットの効用 | トップページ | アクティブラーニングとは何か(5) 知のマイスター制度必要 »

アクティブラーニングとは何か?(4)表層思考から深層思考へ

☆アクティブラーニングでポストイットを使うとき「多次元グルグル」手法は、やはり有効だった。この手法の説明については、いずれ。

☆ストラスブールに来ると、生徒たちといっしょにクーデンホーフ・カレルギーと出会える。また、ハンナ・アレントの思考をシェアできる。そのときなぜあの悲しい出来事を生んだアイヒマンは生まれたのかを深く考えざるを得ない空間にも立ち寄る。

Dsc04602
(クーデンホーフ・カレルギーの夢の実現への第一歩として欧州評議会は成立。ハンナ・アレントの議会と評議会の違いも色濃く反映している。「多次元グルグル」の発想のトポス)

☆今、フランスはバカロレアの季節。歴史や哲学の論述試験があるわけだが、当然このことは考えるテーマの1つだ。欧州は、何度も自らの場所が戦争の空間となったからだ。第二次世界大戦後70年を迎え、この期間に欧州が戦火の空間になることはなかった。

☆それには、一貫した深層思考(突破思考)の教育があったからだし、これからもあるからだ。

☆ハンナ・アレンとは「表層の思考」が生み出したアイヒマンの凄惨な事件を考察しているわけだが、アクティブラーニングとは、本来彼女が考える「人間の条件」にとって最重要な働きの養成の場である。

☆表層思考から深層思考へ深まっていかない限り、アイヒマンは再び生まれてしまう。表層思考とは「知識→理解→応用→論理的思考」であり、ここまでの段階を陳腐で表層な思考なのだとアレントは語る。

☆日本の20世紀型教育の本当の危うさは、この表層の表層である「知識→理解」で学力競争が行われてきたことだ。

☆その中で賢い愚者とは、「応用→論理的思考」までの枠内でとても優秀ということなのだ。命令されたから論理的に働いただけですというアイヒマンの戦争裁判での答弁は、それを物語る。

☆「クリティカルシンキング→クリエイティブシンキング」という深層思考が21世紀型教育として要請されるのは、決してアイヒマンのような人間を生んではいけないということ。

☆今、アクティブラーニングが大流行だ。しかし、そこでのやりとりは、明確に深層思考を意識しているわけではない。ロジカルシンキングという表層思考から深層思考へシフトする入り口で終わっているものが多い。

☆そのことの危うさについて、もはや説明する必要はないだろう。

|

« アクティブラーニングとは何か?(3)ストラスブールでポストイットの効用 | トップページ | アクティブラーニングとは何か(5) 知のマイスター制度必要 »

21世紀型教育」カテゴリの記事