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SGTがたくさんいる学校を探そう!(1)

☆2020年の大学入試改革で新テストはどうなるのだろう?まだ検討中で決まっていないということになっているが、「仮」のものは文科省のサイトで公開されている。

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☆というわけである。だいたい文科省の従来の流儀にしたがえば、「仮」のものを最終的には決定に置き換えるだけだから、この方向性でいくのはほぼ決まりだろう。

☆この表から何がわかるのだろう?まずCBT(コンピュータベーストテスト)であり、「大学入学希望者学力評価テスト」は「記述形式」のものも出題するという。

☆50万人もの記述をどう採点するのか?しかし、すでに米国のCCSSに拠ったCBTは昨年実施された。記述式の問題である。

☆したがって、日本もできるのである。それを真似すればよいからだ。しかし、なぜそれができるのだろう?それは米国のCCSSは知識→理解→応用→ロジカルシンキングのレベル4までの思考力の過程をチェックするまでで止めているから、あとはAI(人工知能)におまかせという処理ができるのだ。

☆レベル5のクリティカルシンキング、レベル6のクリエイティブシンキングまでは、出題しないということが判明したのだ。CCSS自体がレベル4までに設定していることを公開している。

☆それは米国の話だろうということになるのだが、実は上記の表には基礎学力テストは「全国学力テスト」の作り方をベースとし、大学入学希望者学力評価テストはPISAの作り方をベースにするとある。

☆ということは、やはりロジカルシンキングまでで十分であると表明していることになるのだ。実はこれもわかりにくい表現だが、ちゃんと文科省は明らかにしているのだ。

☆では、クリティカルシンキング、クリエイティブシンキングはどうするのか?それは国公立大学などスーパーグローバル大学の独自入試で行ってくれと言うことなのである。

☆実はこれはイギリスの大学入学準備教育のシステムの真似なのだ。基礎学力テストは、イギリスの「GCSE」に相当し、大学入学希望者学力評価テストは、イギリスの「Aレベル」テストに相当する。

☆もちろん、イギリスの「Aレベル」は相当難しく、PISAベースの大学入学希望者学力評価テストではたしてよいのかどうかは課題である。

☆しかし、イギリスでもオックスブリッジやUCLに入学したい生徒のAレベルのスコアは高く、差がつかない。そこで、独自の口頭試問がある。

☆たとえば、「あなたは自分が利口だと思うか?」とか「カタツムリには意識はあるか?」などという謎々のような質問だが、常識的な回答をしようものなら、たちまち入学の希望は絶たれる。

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(オックスブリッジの口頭試問60問が掲載、実におもしろい。)

☆学際的な素養や多角的かつ複眼的な思考ができるかどうかを試されるわけだ。

☆つまり、クリティカルでクリエイティブな思考力を要求される。この思考力を「世界を変える思考力」と呼ぶ作家もいるが、実はIB(国際バカロレア)型思考力を養うTOKのトリガークエスチョンと同水準だ。

☆したがって、今後は、ロジカルシンキングレベルどまりの教師ではなく、クリティカル&クリエイティブシンキングができ、生徒とそのレベルでの議論、つまりアクティブラーニング(CCT)ができるSGT(スーパーグローバルティーチャー)が必要となる。

☆このCCTこそ、2020年以降の国公立大学の独自入試で出題されるレベルなのであるから。

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