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アクティブラーニングとは何か(5) 知のマイスター制度必要

☆THE PAGE 5月26日(火)8時38分配信 によると、自民党はマイスター制度の創設を検討しているらしい。

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(ストラスブール大学の徳江先生と大学院生。アルザス5レンジャー。フランスと日本の文化資本をつなぐ知の戦士^^)

☆2013年にドイツの政財官が協働してリサーチした「Recommendations for implementing the strategic initiative INDUSTRIE 4.0」がきっかけのようである。

☆自民党本部の動きというより、富士通など新しい製造業を模索している財界からの働きかけのようだ。ドイツも日本も20世紀製造業を牽引してきたが、21世紀に入って、リチャード・フロリダ教授(トロント大学)が21世紀初めに提唱してきた「クリエイティブ・クラス」の台頭で、第3次産業は、産業革命4.0を迎えることになる。

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(Recommendations for implementing the strategic initiative INDUSTRIE 4.0から)

☆しかし、このレポートにおける産業革命4.0は、クラウド化というICTの進化という道具ベースで、「クリエイティブ・クラス」というような人材革命の話ではない。

☆リチャード・フロリダのいう「クリエイティブ・クラス」とは言うまでもなく、自らが創造的な活動をする人材のことである。それがたしかにICTの進化によって一部の人間だけではなく、多くの人間にそのチャンスが与えらるようになった。

☆しかし、だからといって、クリエイティブな才能それ自身を多くの人々に開く技術が進化したわけではない。

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(知のマイスターは、講義も巧み)

☆したがって、本当に産業革命4.0が到来するとしたら、人材そのものの核心が起きなければならないだろう。

☆その意味で、知のマイスター制度というのはあり得るだろう。

☆今、アクティブラーニング(呼び名は各国によって違うが)が、世界中に広がっている。この学びこそ、「クリエイティブ・クラス」の人材イノベーションであろう。

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(知の戦士の対話力は絶大)

☆そのモデルは、ストラスブール大学の徳江先生と大学院生たちの関係である。彼らは極めて重要なグローバルイシューや人間存在の本質に迫る知の専門家であると同時に、グローバルに人材育成を越境する。

☆もともと大学は伝統的にマイスター制度のようなシステムであるが、それが外に開かれていたわけではない。

☆大学の知のマイスタースター制度が外に開かれるとは、その1つに中高との接続ということが示唆されている。となると、中高でもこの知のマイスター制度につながる媒介システムが必要だ。

☆それが21会で創ろうとしているSGT(スーパーグローバルティーチャー)システムに相当することになるだろう

☆いずれにしても、大学の知のマイスター制度とSGTシステムの両方を統合した「知のマイスター制度」は、表現の自由、言論の自由、思想の自由、学問の自由などの保護のため、政府がかかわるものであっては成立しない。

☆しかし、日本の場合、大学は文科省のコントロール下にあるから、相対的に自由な私立中高で、当面構築していくしかあるまい。

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