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2016中学入試動向ウオッチ【015】 桐朋のはじまり

☆「男子御三家の終わり」は「桐朋のはじまり」でもある。従来男子校は、御三家メンタルモデルでやってこれた。しかし、SAPIXが御三家をダンジョン化(武蔵はまだ完全ではないから、この一角からくずれるかもしれないが)して以来、それ以外は下剋上と化した。

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(東京男子中学校フェスタにおける桐朋のブース。気合が入っているが、画竜点睛に欠く。それが決定的。ここに起死回生の大きなヒントがあるのだが。)

☆というのも、御三家の本当の凄いところがSAPIXによって見えなくされている。東大合格実績という結界の中に閉じ込められてしまった。

☆だから、御三家メンタルモデルは皮相なものになり、そんな幻想を信じている御三家に続く難関校とかいわれている学校は、いつの間にか没落していた。

☆桐朋と栄光がその典型である。桐朋も栄光も実は駒東も、御三家の奥義と同じものをもっていたが、それを物質化していない。それぞれの授業の中に分散化してしまった。

☆いや桐朋はもともと物質化していたのだが、それをあえて捨ててしまった。だから、今回のブースにもそれは展示されていなかった。駒東は幸い武蔵以上にSAPIXに抑えられているから、大丈夫だと思っているが、それはSAPIXにとってあくまで御三家の受け皿にすぎない。

☆この「御三家の終わり」を招いた要因の一つに、麻布と武蔵の理念のいいとこどりをした渋谷教育学園グループとグローバルジェントルマン海城、そしてグローバルユダ聖光の進撃がある。

☆「御三家」とは違う入試日を設定して何もしない「御三家」をSAPIXに封じ込めた。もちろん、SAPIXの生徒を海城も聖光もたくさん獲得しているが、桐朋や栄光には自分のところよりも偏差値の低い生徒が流れるチャンネルをつくった。

☆渋谷教育幕張に到っては、麻布に行くより渋幕というチャンネルを開きつつあるぐらいだ。

☆かくして、桐朋や栄光は「御三家メンタルモデル」をはく奪されるわけだ。駒東も時間の問題だ。こうして、「御三家ダンジョン」の周りの男子校はすべてフラット化されるわけだ。

☆ここでは、教育の質の勝負ということになる。さて、その教育の質とは、倫理観や身体性、生活力といったものだろうか?

☆それはすでに桐朋や栄光は競争で負けてしまうくらい豊かな教育の質を有している男子校はいっぱいある。

☆桐朋や栄光は沈み、聖学院は上昇しているのはなぜだろう?そこに桐朋や栄光の日がまた昇るはじまりがあるだろう。

☆とりあえず、桐朋は御三家メンタルモデルから海城・聖光2回入試モデルを模倣した。しかし、海城・聖光、そして聖学院にもある奥義を桐朋が再び回復しない限り、テクニカルな勝負ではなかなかうまくいかないだろう。

☆そして、その奥義こそ、「御三家ダンジョン」が結界の中に閉じ込め見え無くしえちるソフトパワーであるが、もともと欧米の名門私立学校をモデルにして作られた学校だから、このグローバル時代に隠しても隠せないのである。

☆「御三家ダンジョン」はそれを秘法のように大切にしているが、世界同時的グローバル教育において、それはグローバルコンピテンスとしてオープンにされているものだ。

☆しかし、なぜか多くの学校は見れども見えないようだ。だいたい日本の教育界にも1970年代前半にすでに邦訳されてはいってきているにもかかわらず、活用されてこなかった。

☆ところが、IBやアクティブラーニングで、今再び世界で注目されている。しかし、それに明快に気づいているのは、聖学院、工学院、かえつ有明、文杉のみである。模擬試験カンパニーでは、首都圏模試センターの独壇場だ。21会ではそれを21会公認SGTワークショップでシェアを広めているところである。

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