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2016中学入試動向ウオッチ【028】 桐朋女子 次の世界を拓くために

☆桐朋女子の長い歴史は、常にアンビバレンツとの闘争だったと思う。生徒1人ひとりの個性や自由を活かそうとすると、その時代時代の社会性という鉄鎖をどのように扱うのか問い返し続けなければならなかったからである。

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☆しかし、その問い返しの桐朋女子の教育の構えが生徒1人ひとりの創造性を豊かにしてきたことも確かだろう。

☆そして、入試問題は学校の顔であるから。この問い返しを重視する教育は、口頭試問という形式の入試を創造してきた。

☆しかし、生徒獲得戦略という一方で経営の論理も重要で、生徒がこなくては、自由も個性も創造性もない。やむなく口頭試問以外に一般的四教科入試も実施して数年たった。

☆一方で、未だに「口頭試問の準備はする必要がない」などという世に受験とは何か問い返したのはよいが、受験市場に迎合してしまっている現段階では、このテーゼは問い返しから頑迷固陋なコダワリに変質してしまった。

☆「試験でよい点数をとることは大事です。しかしその中身の方がもっと大事です」という考え方も、一見その通りであるが、問い返してみると、いかにも虚構であることがわかる。

☆メタファに過ぎないと言われればそれまでだが、中身を見える化、測る化しない限り共有などできないのだから、そこでもスコア的な表現はせざるを得ないはず。

☆そうであれば、やはり合格は何らかのスコアで測られている。それなのにそこを明快に表現しない。コダワリ=隠ぺいという感じ方を世に与えてしまうのである。それが桐朋女子の優れた教育に対する誤解を生む原因になる。

☆コダワリはある程度必要であるが、行き過ぎると思い込みが強いということになる。

☆内側でアンビバレンツを吸収するのではなく、もっと社会におけるアンビバレンツを問い返し、解決する活動にシフトすれば桐朋女子の本来の教育が世に受け入れられだろう。

☆いずれにしても、桐朋女子の入試制度は、口頭試問は「思考力テスト」、4教科入試は「一般入試(ただし思考力型問題が埋め込まれている)」で、時代の先端を行っていた。

☆21会(21世紀型教育を創る会)などは、桐朋女子の入試の在り方はもちろん研究済みである。その本質的根源的学びの構造を一般化する作業を21会SGT塾では行い、問い返すことの重要性を先生方と共有している。、

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