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2016中学入試動向ウオッチ【029】 桐朋女子 次の世界を拓くために(2)

☆桐朋女子のパンフレットを見てだけのエバリュエーション(アセスメントではない)だから、なんとも言えないが、プレゼンしているものから判断するしかないのも確かであるから、感想を書いてみたい。

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☆受験生の保護者は、ご自分でもパンフレットを手に取って、どう感じるか試してみると、他の学校をエバリュエーションするときの原型あるいはスタンダードができると思う。

☆三田国際やかえつ有明、工学院同様、IB(国際バカロレア)や欧米のランゲージ・アーツを研究し参照していることがわかる。しかし、それを一般生に適応しているかどうかは明らかでない。三田国際やかえつ有明、工学院は、桐朋女子以上に帰国生を受け入れ、同様に彼らの海外での体験が生かされ、一般生にもその影響が広がるように明快に創意工夫されている。

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☆桐朋女子のパンフレットですごいところは、評価の具体的な事例を公開しているところだ。これは凄い。かえつ有明や工学院は、まあそこまでは行っていないかもしれない。三田国際は公表はしていないが、ICTを通して出力できるようになってまでいる。

☆しかし、決定的に違うのは、桐朋女子の評価は涙ぐましい教師の努力の賜物であるが、現場の創意工夫であることは明らかで、教育測定学や学習理論が結びついていない。

☆それゆえ、グローバルコンピテンスというクライテリア(世界標準)に到達していない。ついこの間までは、それでよかったのだが、ICTが教育領域で前面にでてきている昨今、グローバルコンピテンスはどうでもよいというわけにはいかないし、国際バカロレアを参照している以上、そこに取り組まないのは嘘となってしまう。

☆かえつ有明や工学院は、現場―理論―学問の一貫性を、プロジェクトを形成して検証・構築している。それが思考コードだとか知のコードだとかいうフレーズで表現されている。三田国際は、学内全体が学習する組織として成り立ってしまっている。

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☆つまり、桐朋女子の21世紀型教育は、まだ第1の波の段階なのである。もちろん、その質は相当よい。だから、かえつ有明や工学院はたしかに、第2の波の段階に進んでいるが、まだiPadやロイロノートスクールなどのアプリケーションの使い方もその質に比較すると、まだ粗削りかもしれない。

☆三田国際に関しては、かなり質も充実している。それゆえ圧倒的人気を獲得しているのだが。

☆ともあれ、教育の質の時代がやってきてはいる。しかし、第1の波における質の充実か、第2、第3の波に突破するイノベーションの質の追求か、どちらを選択するかは受験生/保護者の私事の自己決定ではある。

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