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2016中学入試動向ウオッチ【031】 驚きの上野学園でしか学べない教育

☆昨日、上野学園の教員研修に参加した。先生方1人ひとりの教師力とその一丸力に感激したが、それはどうやら音楽と関係があるようだ。

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☆今までは、音楽と教養や癒しという心理学などとの関係はよく言われてきたが、学力との相関は賛否両論だった。

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☆最近、ノースウェスタン大学で聴覚脳サイエンスで、様々な学びの力(集中力、読解力、スピーチなど)は、楽器を演奏できる人の方が、高くなる傾向があるという報告もされている。

☆しかし、ハーバード大学などではそれは根拠がないと反論している。それだけ、欧米では音楽と学力の議論は重要で大騒ぎだ。日本ではそこまでは議論されていない。

☆ところが、それは上野学園のように音楽科があり、いわゆる一般クラスもあるところでは、様相がちがってくる。欧米並みの教育のリソースがすでにここかしこと存在しているのである。

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☆今まで塾関係者は、なぜこのような重要で大切で希少価値の高い教育に気づかなかったのだろう。

☆音楽科の生徒は、ピアノやバイオリンなどの楽器と学習者である生徒の関係はもはや一体なのである。メガネをかけている人が、メガネがなければ自分でなくなってしまうのと同じだ。メガネとその人は一心同体である。

☆つまり、道具あるいは環境と学習者が一体となったとき、ものすごいパワーが生まれる。そして、研修でブルーム型タキソノミーのワークショップをやったわけであるが、音楽科の生徒にとって、クリティカルシンキングとクリエイティブシンキングの段階は当たり前であったのだ。

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☆つまり、今までは学力と言ったとき、「知識→理解→応用」せいぜい、「論理的思考」までの話だった。ところが2020年大学入試改革による国立大学の独自入試は、次の段階のクリティカル/クリエイテイブシンキングの段階に飛ぶのである。

☆この感覚についていけるのは、真っ先に上野学園である。じゃあ音楽科の生徒に受験が有利と言うことなのかというと、それもあるかもしれないが、そこではない。

☆中学の一般コースである「アドバンストコース」と「プログレスコース」の話なのである。中学では音楽専門のコースはないが、1人1台好きな楽器を練習する時間がある。

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☆他の学校ではまずない本当のエリート教育。欧米の知のエスタブリッシュは、ピアノや弦楽器を奏でるのは当たり前。リベラルアーツの重要なたしなみである。

☆そういう意味でも上野学園でしかできない学びの機会なのであるが、音楽科があることによって、比較ができるということが最大のポイント。

☆楽器と学習者の関係は、音楽科では、一心同体。しかし、「アドバンストコース」と「プログレスコース」の生徒においては、道具と学習者の関係で、一心同体ではない。もちろん、すてきな演奏ができたとき一瞬一心同体になっているだろうが、多くの生徒にとって、学びの道具にすぎない。

☆だから、彼らは一心同体になる道具を他に見つける。これが上野学園の一生ものの進路指導になる。

☆多くの場合、道具と学習者者の関係であるはずだ。この道具と学習者の相対化ができるのが上野学園のグローバルな世界でサバイブできる人間力を養う教育力。

☆ところが、今問題のは、この相対化ができないということだ。たとえば、ある生徒は偏差値と自分が一心同体という錯誤にあちいり、そこからなかなか抜け出せない。iPadやゲーム、webと一心同体という幻想に取り囲まれ、そこから抜け出せない。

☆それらは、音楽科の生徒とは違い自分にとって魂の一心同体ではない。道具に憑りつかれた状況である。この状況に多くの日本人が陥っているのが、知識偏重主義の教育である。

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☆知識と一心同体化して賢いけれど愚かな人材があふれているのを日頃ニュースでたくさん報じられているだろう。

☆上野学園のアドバンスト/プログレスコースの生徒は、偏差値も知識も道具にすぎず、一心同体化する必要はないし憑りつかれないように相対化できる、21世紀型スキル用語で言えばメタ認知能力が高いのである。

☆それは先生方にも同じように言える。相対化の能力やメタ認知能力が高いから、すぐにブルーム型タキソノミーに沿って、武蔵中の社会の問題も分析できてしまう。

☆昨今アクティブラーニングといえば、すぐにiPadだ電子黒板だ、アプリだとなる。桜丘の品田副校長のようにiPadを相対化しながら道具の最適な効果を活用するのが理想的だが、一般にはそうはならない。憑りつかれるのである。

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☆もちろん、憑りつかれるているのではなく、本当の意味で一心同体化しているのであれば問題はない。そこまでいけば、テスト測定学者になれるし、ゲームクリエーターになれるし、すぐれたプログラマーになれるだろう。

☆そこの見極めは、これまた上野学園の音色の聴極めが生かされるのである。上野学園の音楽は、「知識→理解→応用→ロジカルシンキング→クリティカルシンキング→クリエイティブシンキング」という総合的な学力との相関が高いのである。

☆同校における、本格的アクティブラーニングは、隣接地上野公園を活用するフィールドワークとしてすでに始まっている。英語も、浅草を海外の人をガイドする力を実践的に身につけている。

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☆しかし、何よりユニバーサル言語である「音楽」を世界の人とシェアできる。他校では真似できない最強の道具を生徒全員が身につけられる学校。それが上野学園である。

☆実に気づきの多い教員研修だった。

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