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2016中学入試動向ウオッチ【037】 文大杉並 ノブレス・オブリージュのルーツ

文大杉並がカナダ・ブリティッシュコロンビア州公認学校となったことについては21会サイトですでにご紹介した。しかし、なにゆえに、文大杉並とBC州の提携が成立したのだろうか。

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☆1つには、文化学園大学が、世界のファッション大学のランキングで5位内にランキングされるほどの実力があるということが考えられる。

☆2つ目には、なんといってもコーディネーター教頭青井先生の英語による絶大なる交渉力と松谷校長の青井先生を支える強き意志が挙げられよう。

☆しかし何より、3つ目には、文化学園大学理事長・学長であり日本私立大学協会会長である大沼淳先生のノブレス・オブリージュの「こころ」が、BC州の教育育成の大きな目標であるグローバルリーダー像と一致したということは忘れてはならない。

☆ノブレス・オブリージュの「こころ」とは、何だろう。それは、man for othersに通じるニューヨーク国連のギャラリーに掲げられているノーマン・ロックウェルのモザイク画に代表されるような精神である。

☆大沼先生は、その著書の中で、明治維新から第二次世界大戦前夜までの50年間だけは、「まぼろしの宮廷衣装洋装文化」が花開いたと語る。

☆ファッションとはたんに着飾るためのものではなく、その時代の精神を反映する記号でもある。「まぼろしの宮廷衣装洋装文化」こそノブレス・オブリージュを表現していたのである。

☆この50年間は、一方で近代中央集権国家づくりの時期でもあったが、同時に日本が近代の仲間いりをしながら、国際社会に日本独自の文化や精神をもってして貢献する国家づくりでもあった。

☆しかし、日清、日露、第一次世界大戦、第二次世界大戦と進むにつれて、軍事力で近代国家どうしの争奪戦に参加していく。そうなると合理的で優勝劣敗型の服装へとシフトしていく。

☆実はここにも≪私学の系譜≫と≪官学の系譜≫の対峙があり、第二次世界大戦において≪私学の系譜≫がいったん大いに抑圧されることになる。その象徴的な出来事が、「まぼろしの宮廷衣装洋装文化」の喪失である。つまり、ノブレス・オブリージュの「こころ」の喪失である。

☆もちろん、海軍兵学校では、まだその「こころ」は残り、≪私学の系譜≫は水面下で生き延びたために、戦後再び≪私学の系譜≫は息を吹き返した。文化学園大学はそのノブレス・オブリージュの「こころ」をファッション教育に表現していくことになる。

☆なぜそんなことが文化学園大学で起こったかというと、理事長大沼先生の志がそうしたのである。大沼先生は、海軍兵学校で学んでいたために、ノーブレス・オブリージュの「こころ」の重要性を知っていたし、人事院に勤務されたときに、日本の新しい教育に、この精神を再びともさなければならないという志をもっていた。

☆日本の近代化の光と影の両面を体験しながら、問題解決はいかにして可能かを考え抜き実践してきた。

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☆今の私たちには得難き体験をした大沼先生がそこから光を導けたのは、西田哲学への深い探究をしてきたからだと語られる。光は主観的自由の境地を謳歌したが、影を生み出した軍事力はその客体でもってして主観を圧倒した。その光と影の絶対自己矛盾的統一はいかにして可能かについて深く考え、文化学園大学で、主観的であり普遍的なファッション文化を形成する実践をされてきた。

☆そして文化としてのファッション教育こそ、リベラルアーツ教育の象徴であり、リベラルアーツ教育は、その根本においてノブレス・オブリージュの「こころ」を育成する。

☆再び軍事力をアピールする服装文化をつくることのないように、責任を担う教育を追求しているのが文化学園大学グループなのである。

☆この高邁で勇気ある「志」が、グローバルシチズンシップを育成しているBC州の教育省に認められたのであろう。

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