安倍政権「日本再興戦略」の意味するコト
☆毎日新聞 6月11日(木)20時56分配信 記事に、“<日本再興戦略>「産業の新陳代謝」掲げる 改訂版骨子”というものがある。それによると、
人材力強化では、グローバル化やIT化に即応できる職業人を養成する高等教育機関を2019年度に開設する方針。高卒生が対象で、IT分野中心に産業界のニーズに合った人材の育成を図る。女性のさらなる活躍推進のため、長時間労働の是正に取り組む企業の活動を後押しするほか、保育士など保育の担い手の確保に努める。配偶者控除の見直しを念頭に「女性が働きやすい制度への見直し」も挙げた。産業の新陳代謝の促進では、ビッグデータや人工知能(AI)などを活用して、新しい産業の登場に着実に対応していくべきだとした。
☆これは、産業社会が、第4次産業化するというコトを意味している。安倍政権が望んでいるかどうかはしらないが、第1次産業も、第2次産業も、第3次産業も実は、ICT、特にAIロボットによって第4次産業化する。
☆第1次産業+第2次産業+第3次産業++第4次産業という流れではなく、すべてが第4次産業として渾然一体化するという話。これが、2020年の東京オリパラを契機に、日本社会が急激に新産業社会に変化するコトのイメージである。
☆この新産業社会は、日本のみならず、世界同時的な動きであり、欧米ではすでにクリエイティブクラスの時代になっている。第4次産業の覇権はクリエイティブクラスが握るからである。
☆しかし、これはクリエイティブクラスとそうでないクラスの格差という問題ではない。もっと恐ろしいことに、クリエイティブクラス以外は、AIクラスになるから、クリエイティブクラス以外は、生きていくことすら危うくなる社会だ。
☆人間はグローバルインディビデュアルフォーアザーズ(Global Individual for Others:GIO)として、クリエイティブクラスを創出することになる。全員がGIOになる社会システムはクリエイティブ社会となるが、そうなると教育、医療、労働、経済、家庭などすべてのシステムが変容する。
☆その大転換の時期に遭遇しているのが今。安倍政権はその時代の要請から動いているわけだが、どこまでそれを見通せているかである。
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