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2015年東京私立学校展 教育の質の競争的共創市場のはじまり(6)

☆21世紀型教育は、東京の私立学校で一斉に開花した。しかしその教育がもたらすもっとダイナミックなメガトレンドはまだ起きていない。ただし予兆はある。それがたしかにメガトレンドなのだという兆しは、訪れる受験生/保護者であふれているほど人気である三田国際の21世紀型教育に明快に映し出されている。

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☆この人気は、三田国際が学校全体を挙げてアクティブラーニングに取り組んでいるからだろうし、生徒全員がiPadを自在に使いこなす環境にあるし、学びの空間は、実に創発的デザインになっているし、インタークラスのみならず、どのクラスも英語の授業が充実しているからだろう。

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☆がしかし、それであれば、他校でも実践し始めている。これだけの高人気の理由にはならないのではないかと言われる方もいるだろう。

☆表面的にはそうだが、これらの21世紀型教育が本物であるかどうかが大いに違うということではないか。

☆21世紀型教育が本物であるかどうかその評価判断を、受験生/保護者はできるのだろうかと、またまた言われるかもしれない。

☆三田国際の受験を考える保護者は、すでにグローバルビジネスの取り囲まれているグループだから、20世紀型教育を実践している学校の教師が疑問に思うようなことは、すでに私事の自己決定の範囲内で解決済みである。

☆三田国際の説明会を聴いて、どこかアップルやICT企業のプレゼンみたいだと揶揄する20世紀型教育ベースの教育関係者は、すでにそのような保護者が参加する市場の存在を見逃しているといえよう。

☆この前世紀教育人は、前からアクティブラーニングはやってきた、グローバル教育だってやってきた、そもそもアクティブラーニングの定義はなんなのだ、もっとわかりやすく説明して欲しい、具体的な説明解説をしてほしいと、完璧な20世紀型教育の遺物である受動型理解者であることを自ら露わにしている。

☆グローバルなビジネス環境で活躍している保護者は、21世紀型教育についてコンセプトを語ってもらい、実際に授業体験ができればそれで、本物かどうか判断できる。

☆というのも、コンセプトと商品は一体化しているのが、グローバル経済人の常識。コンセプトなんて難しいことは求めないでくださいと言いながら、21世紀型教育を標榜している学校が、フェイクであることは、グローバル保護者はすぐに見破ってしまえる。

☆もはや21世紀型教育の時代では、学校の権威だとか過去のブランドだとかいうものは、価値がない。いまここで、そして未来に希望があるかどうかだけが重要なのだ。ブランドはいまここでそしてこれから創出されるものなのだ。

☆さて、しかし、三田国際の21世紀型教育のオーセンティックなところは、以上の教育の質が高いということだけではない。三田国際の21世紀型教育のコンセプトは、“Soul”と化している。communication collaboration contribution creativity・・・という世界共通のハ長調の主音Cのメタモルフォーゼなのである。

☆どういうことか?この“C-Soul”は、グローバルな人々の共通の調べであるということ。そしてそれがゆえに、帰国生のみならず、留学生も三田国際にどんどん入学してくるということなのだ。

☆すでにその兆しは始まっている。英語だけではなく、社会や理科、数学までオールイングリッシュで行っているクラスがあるが、そのメンバーは30人を超える。まったくもって、一条校でありながらインターナショナルスクールなのである。

☆21世紀型教育の最大の特徴は、ダイバーシティである。クラスに帰国生も留学生もたくさんいる状態。これでなければ、本物の21世紀型教育とはいえない。

☆2020年大学入試改革への道は、ダイバーシティの道でもある。少子化は避けられない。≪私学の系譜≫の内村鑑三は、すでに小さき日本が大きなSoulを世界の人々とシェアする神の国を理想としていたという。

☆2つのJ!その精神を21世紀型教育で最初に実現するのは三田国際かもしれない。グローバル保護者は、「御三家の終わり」を敏感に感じ取り、三田国際にこそ希望を感じているのである。

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