2016中学入試動向ウオッチ【046】 東京女子学園 ダイナミックに動く
☆校長補佐辰巳先生のfacebookには、次のようなコメントが書き込まれている。
今回はグループに分かれて実際に生徒に実施している「朝読解」を個人→ディスカッション→まとめ→発表、の手順で。新聞記事の内容は秋田の国際教養大学の勉強方法。いいという人、何故日本語じゃないんだ、と納得いかない人、意見を戦わせると結構面白い。まとめの用紙を壁に貼って、他のグループの結果を見に行く。研修担当の先生方、お疲れ様でした。
☆「朝読解」をアクティブラーニングで展開する研修を先生方で行ったということだが、なぜこんなことがすぐにできるのか。
☆それは英語と国語という教科が、ランゲージアーツという共通の言語技術によって横断的に対話ができるリソースが、すでに東京女子学園にはあるからだ。
☆ここではパラグラフリーディング/ライティングの言語技術をディスカッションしながら実際に生徒が活用していくことを想定している。
☆技術は実際に活用したり、教え合いをすると、身につくからである。
☆また、アクティブラーニングを実行しようとしたとき、すぐに動けるのは、同校の教育の1つの柱でもあるキャリア教育がすでにアクティブラーニングで行われているからでもある。
☆このように、教員が一丸となって創り上げるアクティブラーニングが同校に浸透していくからこそ、入試問題は学校の顔として、来春PISA型の思考力テストを実施できるようになるのである。
☆同校の暗黙知であった学びの本質を教師どうしが協力し合い、分析し自覚し、脱構築することによって、御三家が誇っていた思考力型テストを、東京女子学園も実行できる。
☆暗黙知の自覚化は、「脱教育技術」というエネルギーが生まれるから、御三家となんら変わらない境地にまで達することができる。特に同校はiPadというICTを教育の中で活用しているので、この「脱教育技術」は加速する。
☆受験市場は、東京女子学園の教育の新たな質の拡張に注目するようになるだろう。
☆実際、同校の記事が6月のホンマノオトのアクセスランキング49位に入っている。市場のセンサーが東京女子学園に反応し始めている。
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