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2016中学入試動向ウオッチ【059】7月志望校動向概要 質の競争

☆7月の首都圏模試センターの「小6統一合判」の志望動向のデータが公開された。「度数分布表」としてまとめられている。

☆「大学入試改革の分析」「中高授業改革(アクティブラーニング)」「入試改革(思考力問題)」という「改革3点セット」を実質行っているところは大方志望者を集めているが、MARCHクラスの大学附属の志望者数の前年対比は軒並み増えている。大学附属の復権か?

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(三田国際中1インターの社会科のアクティブラーニング。オールイングリッシュで)

☆3つの改革の旗手といえば、三田国際。昨年より奇跡の教育改革を断行し、今春前年対比10倍以上の入学者を獲得した。

☆試験回数が違うので、単純に比較できないが、勢いを見るという意味で、7月の小6「統一合判」の志望者総数の前年対比は、338%!である。

☆今年各塾の教師が同校を訪れて、授業を見るや、たしかに「2020年大学入試改革」に対応できる「授業改革」がきちんと行われていて、そのクオリティも高い。なるほど「入試改革」は学校の実質的な顔になっていると感嘆する。

☆今年、三田国際同様に注目されているかえつ有明の「改革3点セット」のクオリティも高く、実質の存在も証明されている。三田国際ほどではないが、志望者総数の前年対比は114%。

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☆やはり、同じ路線の聖学院の前年対比は、107%。順天は、123%。聖徳は、103%。桜丘は、101%。共立女子は、112%である。そして、カナダBC州と教育提携をし、日本初のダブルディプロマの教育改革を断行した文化学園大学杉並は、前年対比は140%だ。

☆そんな中で、MARCHと東洋大学京北の前年対比は軒並み増えている。3つの改革を実質的にきちんと行い、クオリティも高い学校と大学附属校という選択の多様化が行っているのだろうか。

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☆実は多様化ではなく、大学附属校復権の理由もまた、やはり3つの改革の実質上の教育活動とそのクオリティで決まっているというトレンドの顕れである。

☆というのも、明大明治、法政、東洋大学、立教大学は、スーパーグローバル大学(SGU)であり、2020年大学入試改革の牽引大学である。青山大学、中央大学は、SGUではないが、SGU同様、付属高校との高大連携を行い、3つの改革の実質とクオリティの期待値が高いのだろう。もちろん隔年現象という話もあるが、それよりも「改革3点セット」の期待の方が勝っているだろう。

☆いずれししても、この大学附属の前年対比の順位を見ると、期待値のみならず、実質とクオリティの両面があるところのほうが人気が高いのであるから、受験生の保護者は、「改革3点セット」の情報に非常に敏感だといえよう。

☆7月5日の統一合判の段階では、来春の入試改革の各私学の情報がすべて市場に出回っているわけではない。9月以降、出揃うと、また志望動向の地図は変化するだろうし、秋以降の説明会で、「改革3点セット」に対する活動の実質とそのクオリティの両方の質の競争が激しくなっていくことだろう。

☆3つの改革の実質とクオリティに注目していきたい。

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