« 2016中学入試動向ウオッチ【060】共立、大妻、そして大妻中野 | トップページ | 2016中学入試動向ウオッチ【062】 桐朋2回入試 はやくも影響 »

2016中学入試動向ウオッチ【061】 工学院 子どもたちに現れ出ている未来の光を反射し輝いている

☆本日午前から午後にかけて、工学院は第1回中学説明会を開催。LEGO® SERIOUS PLAY の手法を使った思考力セミナーも大いに盛り上がったという。

Map
(一般財団法人東京私立中学高等学校協会作成)

☆東京シティは、上記マップを見れば一目瞭然、200以上の私立小中高が集積しているエリア。国内でもたいへん珍しい地域であるだけではなく、世界でも珍しいエリア。日本の近代化が生んだ実に世界文化遺産に値する教育価値集積場である。

☆何故に教育価値が高いかというと、明治近代化という世界史レベルでの歴史的大転換のときに子どもたちの未来に備える教育を実践してきたからである。近代の歴史は光と闇のせめぎ合いで、振り返ればすぐにわかるように、世界大戦という悲劇を生んでしまった近代化の反省がある。

☆私立学校は、そこで距離をとりながら、サバイブし、近代化の光の道のランターンとなった。そして第二次世界大戦後まさにその光となったのである。

☆しかし、歴史は繰り返すのであり、近代化の闇を生み出す優勝劣敗システムは再び力を増し、教育の光の象徴である戦後教育基本法を改正するにいたる。再び優勝劣敗の混迷の時代が席巻している。

☆化石燃料の奪取の基本路線は変わらないまま、世界の貧富の格差は広まり、その格差は、自然環境にまで影響を与えていることは、多くの人の知るところだ。その自然環境は、自然のエコシステムを崩されて、天変地異を生み出し、社会システムにも影響を与えている。この悪循環は、さらにテロや悲惨な事件が日常生活に増幅され、ニュースで報道されえない日はないぐらいだ。、今や社会は未曽有のケイオスに直面している。

☆よいかわるいかはともかく、そしてあくまで相対的な話に過ぎないが、社会が安定していたように見えた戦後高度経済日本社会において、組織の中で役割を果たしていれば平穏な心で生活できた(すでに精神はそのときから硬直化し、それが折れてしまう準備が始まっていたのだが)が、このケイオスに直面した時、人々は精神の安定を喪失し、その状況が表面に噴出し始めている。

☆しかしながら、時代はこのケイオスをよしとはしない。子どもたちの幸せを希求する未来から光は今もさし続けている。私立学校はその光を反射し輝きつづけるのだが、高度度経済成長期の優勝劣敗のスキルを一方で育成することもしなければ受験市場でサバイブできなかったこともあり、未来からの光の反射板が曇りかけている学校もある。

☆だがしかし、少子高齢化、財政難、エネルギー問題、富の格差、情緒不安定/自己否定感に悩む青少年の心の問題、平和問題など課題先進国の日本社会は、課題解決の先進国にならなければならい転換期を迎えていると多くの人が感じるようになってもいる。学校は、未来からの一筋の光を強く反射し、その輝きを子どもたちに気づいてもらえるように、教育環境を脱デザイする局面にきている。

☆この局面において真っ先に東京の西の地域で行動を起こしたのが工学院である。八王子と用賀と豊洲のラインで、未来から出現する光の矢を貫こうと三田国際、かえつ有明が共に立ったということもある。

☆このことに汽づいている教育関係者、塾関係者、受験生はまだそう多くはない。どうしても2020年東京オリパラにむけて、山の手と東急沿線の私学の動きが1つひとつ点でしか浮かび上がって来ない。

☆しかし、今、目の前の受験生にとって重要なのは、2020年大学入試改革を生み出そうとしている根っこに横たわっている未来からの要請なのだ。現状のケイオスを乗り越えてman for othersという人間、社会、自然全体のエコシステムを創造できる新しい知性(deep head and heart)の育成である。

☆このケイオスを解決しながらサバイブしていくには、エゴシステムではだめなのは、もはや自明である。環境保全という自然だけのエコシステムでもなかなかうまくいかないというのも日々のニュースで明白である。

☆人間、社会、自然全体の循環システムとしてのエコシステムが重要なのである。そして、この人間、社会、自然はグローバル世界は大前提である。

☆このグローバル世界を大前提にすると、上記の東京エリアのマップをみたときに、その学校の位置が東西南北どこに位置するかだけが重要でないことはすぐにわかるだろう。

☆実は2020年東京オリパラのために都市再生がされているのは、山の手エリアだけではない。多摩エリアの計画もある。それは圏央道(首都圏中央連絡自動車道)という1都4県を結ぶ環状線開通計画である。この重要性は、工学院と成田国際空港の距離が一気に短くなるということであるし、スクールバスの計画如何によっては、未来から出現してきた子どもに必要な知性を身につけることの重要性に気づいた保護者が、千葉県や茨城県、埼玉県、神奈川県から工学院に通わせたいというニーズが高まるということなのである。

☆もちろん圏央道は中央道や関越道にもつながるから、山梨などとも結びつく可能性がある。

☆平方校長の構想によると、まずは南大沢や新宿(工学院大学新宿キャンパスからは今もシャトルバスが八王子と往復している)からスクールバスを出す予定でいるということだ。

☆このケイオスの時代を生き抜くには、今までのように知識とその組み合わせの論理的思考ができるだけでは難しい。優勝劣敗という他者を追い落とし排除するエゴシステムでは困難である。

☆クリティカル/クリエイティブシンキングと、他者と協調できるシェアのスキルと寛容性というディープな頭脳と心が必要である。工学院の中1のハイブリッドクラスが、ハイレベルな英語力、ハイレベルなアクティブラーニング、ハイレベルなICT力を実践しているのは、ディープな頭脳と心を育成するという意味なのである。エゴシステムからマインド(人間×社会×自然)のエコシステムへ。

Dsc02094

☆そのエッセンスがLSP手法の思考力セミナーで開陳されたのである。

|

« 2016中学入試動向ウオッチ【060】共立、大妻、そして大妻中野 | トップページ | 2016中学入試動向ウオッチ【062】 桐朋2回入試 はやくも影響 »

中学入試」カテゴリの記事